繰り返す腱鞘炎には原因があります
手の痛みが気になり、仕事や家事が手につかなくなっていませんか。
箸をにぎったり、パソコンを操作したりと、私たちの生活は手をつかうことで成り立っています。
そのため手に痛みが出ると、さまざまな場面で支障が出ます。
手の痛みの原因として多いものは、腱鞘炎です。
筋肉と骨とを結ぶ腱をつつんでいる部分に炎症が生じ、痛みを感じます。
おもな原因は指や手首の動かしすぎです。
スポーツ選手やピアニストなど、職業柄腱鞘炎を発症しやすい方もいます。
また、女性の場合は、ホルモンバランスの変化によって腱鞘炎を発症しやすい状態にあります。
こちらの記事では、腱鞘炎の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
手の動かしにくさに
困っていませんか
私たちにとって、手は毎日のように動かす大切な存在です。
腱鞘炎になってしまうと、思うように手を動かせず、さまざまなお困りごとが出てきます。
手に痛みを感じる方は、次のようなお悩みに共感できるのではないでしょうか。
- 手が痛くてラケットをうまく握れない
- 朝起きたときに手がこわばる
- スマホをつかったあとに親指が痛む
- 手首の内側が腫れてズキズキと痛む
- 指がなめらかに動かせない
- 出産してから手首の痛みが取れない
腱鞘炎は手のつかいすぎだけが
原因ではありません
腱鞘炎の原因
腱鞘炎は、女性に多い症状です。
次のような原因によって腱鞘炎を発症することがあります。
●手のつかいすぎ
腱鞘炎は、手をつかいすぎることが原因のひとつです。
スマホの操作やピアノの演奏といった指先をつかう動作以外にも、テニスやゴルフといった手首をつかうスポーツなどがきっかけとなります。
また、パソコン操作や料理、ヘアカットなど、手をつかって同じ作業を続けるような仕事に就いている方は腱鞘炎になるリスクがあります。
●妊娠や出産による影響
妊娠・出産期にある女性はホルモンバランスが急激に変化するため、一時的に腱が腫れやすい状態となります。
また、出産後は新生児をお世話するために、おむつを替えたりミルクをあげたりと昼夜問わず手を酷使しなければなりません。
妊娠・出産による腱のダメージが十分に回復しないまま子育てで忙しくなるため、出産後に腱鞘炎を訴える女性が多い傾向にあります。
●ホルモンバランスの異常
女性の場合、妊娠・出産以外にも、更年期にホルモンバランスが大きく変化することによって腱鞘炎になることがあります。
とくに、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」が欠乏すると、腱へのダメージが蓄積されやすくなります。
更年期以降の女性は腱鞘炎を発症しやすい状態にあるため、手のつかいすぎには注意が必要です。
●スポーツによる外傷
腱鞘炎は、スポーツで手首をオーバーユースすることで発症することも少なくありません。
とくに、ボールやグリップなどを握るスポーツは、腱にかかるストレスが大きくなる傾向にあるため、腱鞘炎を発症するリスクがあります。
●糖尿病やリウマチ
糖尿病やリウマチといった病気を抱えている方は、腱鞘炎になりやすいといわれています。
糖尿病になると、腱鞘が分厚くなったり周囲の組織に滑膜がくっついたりして腱がスムーズに動かなくなるためです。
リウマチの場合は、関節に起きた炎症が腱や腱鞘にも広がり、腱鞘炎になってしまいます。
腱鞘炎の状態
腱鞘は、腱を守る組織です。
腱は筋肉と骨とを結んでおり、私たちが手をスムーズに動かせるのは、筋肉の動きにあわせて腱が骨を引っ張っているためです。
しかし、なんども手首や指先を曲げ伸ばししていると、腱鞘と腱がこすれあい「腱鞘炎」の状態になります。
腱鞘炎の種類
腱鞘炎は、指で起こる「ばね指」と手首で起こる「ドゥケルバン病」に分類されます。
●ばね指
ばね指は、指の付け根にある腱と腱鞘の間に炎症が起こるものです。
●ドゥケルバン病
ドゥケルバン病は、手首の親指側にある「手背第一コンパートメント」という腱鞘にみられるものです。
腱鞘炎の特徴
ばね指やドゥケルバン病といった腱鞘炎には、次のような特徴があります。
●安静にしていても痛みが出ることもある
腱鞘炎は、患部を動かしたときに腱鞘と腱がこすれて痛みが出ることがあります。
しかし、なにもしていないのにも関わらず、ふと痛みが出るケースも少なくありません。
●腫れたり熱感を覚えたりする
腱鞘炎は、炎症の一種です。
患部の腫れや発赤が目立つ場合もあります。
●前兆が現れることもある
腱鞘炎は、手のつかいすぎがおもな原因です。
はっきりとした腱鞘炎の症状が現れるよりも先に、手や指がうまく動かせない、手首が腫れている気がする、手がだるいといった前兆がみられることもあります。
●押すと痛い部分がある
腱鞘炎の場合、腱鞘の部分が痛みの原因となります。
そのため、腱鞘のあたりを押すとはっきりとした痛みが感じられることもあります。
●日常生活にも支障が出る
腱鞘炎は悪化していくことが多いです。
最初は手の不快感程度ですが、徐々に症状が強くなり日常生活にも支障をきたすことがあります。
とくに、ばね指がひどくなると腫れた腱鞘に腱が引っかかるようになり、指の動きがカクカクとぎこちないものになります。
手をケアして腱鞘炎を防ぎましょう
腱鞘炎の対処法
腱鞘炎には、次のように対処しましょう。
●RICE処置を行う
RICE処置とは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字から名づけられたものです。
スポーツの現場において、応急処置の原則として浸透しています。
腱鞘炎を発症した直後は、この4つの応急処置を行いましょう。
・安静にする
腱鞘炎は、おもに手の動かしすぎが原因です。
痛みが出ていないほうの手をできるだけつかうようにして、腱鞘炎になっている手は安静にしておきましょう。
・冷却する
患部が熱を持ったように腫れている場合は冷やしましょう。
冷やすことで毛細血管が収縮し、腫れの広がりを防ぎます。
氷や保冷剤を直接当てると、凍傷のリスクが高まります。
かならずタオル越しに当てるようにしましょう。
・圧迫する
腫れの広がりを防ぐために患部を圧迫しましょう。
弾性包帯をつかい、しびれや痛みが出ない程度に締めつけます。
圧迫したあとは、こまめに患部の状態を確認しましょう。
・挙上する
手を心臓よりも高い位置で保ちます。
こうすることで血の巡りが穏やかになり、腫れの広がりを防げます。
●炎症が落ち着いたら温める
炎症が落ち着いたら、血行をよくするために手を温めましょう。
次のような方法があります。
・湯船に浸かる
入浴するときに、しっかりと湯船に浸かることで手だけでなく全身がまんべんなく温まります。
血行がよくなると傷の治りをサポートするはたらきが高まります。
・セルフでお灸を行う
痛みを感じる部分にセルフでお灸するという方法もあります。
現在はやけどの心配が少ないお灸もあり、ご自宅でも手軽に行えます。
●手のストレッチを行う
炎症が落ち着いたら、手のストレッチを行い、腱と腱鞘にかかる負担を減らしましょう。
指1本1本を反らすストレッチや手首全体を反らすストレッチなどがおすすめです。
腱鞘炎の予防法
腱鞘炎を防ぐためには、日常生活で次のようなちょっとした工夫を取り入れていきましょう。
●パソコンやスマホをつかうときは時々休憩を挟む
腱鞘炎は、パソコンやスマホの長時間操作によって生じることもあります。
パソコンやスマホをつかうときは、1時間に1回程度休憩を取り、手を休ませることを意識しましょう。
●便利グッズを活用する
パソコン作業中、キーボードやマウス操作によって徐々に手首の腱鞘にダメージが加わっていきます。
手首を安定させるアームレストやマウスピローなどの便利グッズを活用し、手首への負担をできるかぎり減らしましょう。
スマホで動画をみるときは、机にスマホを立てられるスマホスタンドや首かけ式のアームスタンドなどを活用しましょう。
●片手ばかりに負担をかけつづけないようにする
片手ばかりに負担をかけつづけていると、やがて腱鞘炎につながります。
パソコンやスマホをつかうときは、両手をバランスよく動かすことを意識しましょう。
●仕事や家事、育児のときも適度に手を休ませる
パソコンやスマホの使用以外にも、手に負担をかける動作はたくさんあります。
仕事や家事、育児は毎日同じ動作がつづきやすいため、手にかかる負担も増えます。
こまめに休憩を挟み、手を動かしつづけないようにしましょう。
とくに、産後の女性はホルモンバランスの変化と子育てが重なるため、腱鞘炎が起こりやすくなります。
家事は頑張りすぎないようにしたり、家族と分担したりして、手を休める時間を意識的につくりましょう。
●違和感があるときは、サポーターをつかう
手は毎日動かすため、異常を感じたら早めに対処することが大切です。
手に違和感があるときは、早めにサポーターで固定しましょう。
●正しいフォームを身につける
腱鞘炎は、日常生活だけでなくスポーツが原因となることもあります。
グリップやボールの握り方が不適切だと腱鞘炎になりやすくなるため、まずは正しいフォームを身につけましょう。
川崎中央はりきゅう院の
【腱鞘炎】アプローチ方法
「腱鞘炎」は使い過ぎや妊娠、出産、ホルモンバランスの異常が原因で起こってしまいます。
「腱鞘炎」は手首・指が圧倒的に多い疾患ですが、肩関節など他の関節にも起こることもあります。
当院では痛みを出している組織を精査するために、理学検査、触診、筋力差、可動域などみさせていただきます。
また身体の状態に合わせてはりきゅう施術や低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、「腱鞘炎」改善のための当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。
西井式医療マッサージで丹念に指・手・肘関節周囲の筋緊張や関節拘縮を改善させながら、動きや痛みなどの症状改善を目指します。
基本指・手・肘関節周囲の筋膜の滑走性が悪いポイントに対しての施術や、自律神経を整える施術やストレスを緩和させて筋緊張を和らげる施術、何通りものアプローチ方法があります。
詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜、関節へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
手首や指の炎症が軽減した際に、必要に応じて手首や指のセルフケアやストレッチなどを指導いたします。
著者 Writer
- ニシイ サトシ
西井 聡 - 所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型 :O型
出身 :神奈川県川崎市川崎区
趣味 :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。
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鍼灸
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中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。
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初代院長/西井七郎老師(平成4年黄綬褒章拝領)が考案した西井式医療マッサージは二代目院長/西井一馬老師によって改良が加えられ現在のマッサージの基礎となりました。
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・マッサージ
保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。
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小児の施術はローラー鍼を用います。ローラー鍼とは、名前に「鍼」とついていますが、皮膚に刺入しない鍼です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。
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