前立腺肥大は尿トラブルをもたらすことがあります
最近、尿の出が悪くなったり、以前よりもトイレに行く回数が増えたりしていませんか。
尿に関するトラブルはデリケートな話題のため、周囲に相談しにくいものです。
しかし、ひとりで抱えたままにしておくと、さらにひどくなるおそれがあります。
男性の尿トラブルに多い原因のひとつが、前立腺肥大です。
言葉のとおり、骨盤の下のほうにある前立腺とよばれる組織が大きくなります。
この大きくなった前立腺が周囲にある尿道や膀胱を刺激することで、尿トラブルを引き起こします。
はっきりとした原因はわかっていませんが、加齢による影響が大きいといわれています。
こちらでは、前立腺肥大の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
前立腺は歳を重ねるにつれて
大きくなります
歳を重ねるにつれて前立腺は少しずつ肥大していきます。
前立腺肥大がひどくなると、次のようなお悩みを抱えてしまうことがあります。
- 寝ているときに尿意を感じて目が覚める
- 尿が出にくく、途切れたりする
- おなかに力を入れないと尿が出せない
- トイレに行ったばかりなのにまた行きたくなる
- 急に我慢できない尿意を感じ、ついつい漏らしてしまう
- 尿意があるのに尿がまったく出ず、下腹部がパンパンに膨らんでいる
男性の尿トラブルは
前立腺肥大が原因のひとつです
前立腺の詳細と前立腺肥大の原因
こちらでは、前立腺の詳細や前立腺肥大の原因についてご紹介します。
●前立腺について
前立腺とは、男性だけにある生殖器のひとつです。
精液に栄養を与えたり、保護したりする前立腺液をつくっています。
前立腺がある場所は、骨盤のもっとも深いところです。
尿をためる膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むような形をしています。
大きさは、クルミや栗の実くらいと表現されます。
前立腺肥大症とは、前立腺がにわとりの卵やみかんくらいの大きさになる病気です。
肥大した前立腺によって周囲の膀胱や尿道が圧迫されてしまうと、さまざまな不調につながるおそれがあります。
●前立腺肥大の原因
前立腺肥大が起こる原因ははっきりとしていませんが、次のようなことが関係していると考えられます。
・加齢
前立腺肥大は、加齢が一番の要因だといわれています。
高齢の方の多くは前立腺が肥大していますが、肥大しているからといってかならずしも症状が出るとはかぎりません。
前立腺の肥大に気づかないまま、生活をしている方も多くいます。
・過労
因果関係は明らかになっていませんが、過労によって前立腺肥大が生じたり、症状が強まったりするという説もあります。
・飲酒
飲酒との関係ははっきりとはわかっていません。
しかし、アルコールには膀胱の収縮を弱める作用や前立腺を開きにくくする作用があるため、飲酒をすると前立腺肥大による症状を自覚しやすくなると考えられています。
・男性ホルモンの異常
前立腺は男性ホルモンの影響を受けます。
更年期にさしかかり男性ホルモンの分泌に変化が生じはじめることで、前立腺が肥大することもあります。
・食生活
食生活の乱れによって、前立腺が肥大しやすくなるともいわれています。
・遺伝
前立腺肥大は、遺伝的な要因が関係しているのではないかという説もあります。
・生活習慣病
前立腺肥大は、ほかにも次のような生活習慣病との関連が指摘されています。
・高血圧
・高血糖
・肥満
・脂質異常症
前立腺肥大のおもな症状
前立腺肥大は、進行度合いによって現れる症状が異なります。
●第1期
第1期は初期段階です。
次のような違和感や不快感を覚えることがあります。
・尿のいきおいが弱まる
肥大した前立腺によって尿道が圧迫されると、尿のいきおいが弱まることがあります。
・頻尿
前立腺肥大では、頻尿がみられます。
これは、狭くなった尿道から尿を排出しようと膀胱の筋肉が過剰に動くためだといわれています。
昼間だけでなく、尿意で夜間に目覚めてしまうことも珍しくありません。
●第2期
第2期は、やや症状が進行している状態です。
次のような症状を感じることがあります。
・おなかに力を入れないと尿が出ない
前立腺の肥大が進むと膀胱や尿道の圧迫も強まってしまい、おなかに強く力を入れないと尿が出せなくなることがあります。
・尿の切れが悪くなったり、途切れたりする
自分で排尿をコンロトールすることがむずかしく、尿の切れが悪くなったり、途切れたりすることもあります。
●第3期
第3期はさらに進行した状態のことです。
日常生活にも支障をきたすことがあります。
・トイレに行く回数が増える
第3期になると、肥大した前立腺によって膀胱への刺激が強まったり、尿道の圧迫がひどくなったりして、トイレに行く回数が1日に何十回にもなることもがあります。
・突然我慢できない尿意におそわれる
前立腺肥大は「尿意切迫感」とよばれる、突然尿意を感じて我慢できなくなる症状をともないます。
ひどくなると、トイレに間に合わず失禁してしまうこともあります。
・尿の出がさらに悪くなる
肥大した前立腺によって尿道がせばまっていくと、さらに尿の出が悪くなります。
尿が思うように出せない場合は、医療機関に相談しましょう。
尿トラブルが起こる前に
前立腺肥大を防ぎましょう
前立腺肥大の対処法
前立腺肥大が疑われる場合は、次のような対処法を試してみましょう。
●身体を冷やさないようにする
身体が冷えて血行が悪くなると、前立腺や膀胱に十分な酸素や栄養素が行き届かず、症状が強まるおそれがあります。
次のように対処しましょう。
・はらまきをする
おなかが冷えると内臓が冷えやすくなります。
寒さを感じるときは、はらまきをしておなかからの冷えを防ぎましょう。
・湯船に浸かる
全身を温めるには、入浴がおすすめです。
時間がある日は浴槽に38度〜40度くらいのお湯をため、じっくりと10~15分ほど浸かりましょう。
15分以上の時間は皮膚乾燥の原因やのぼせなどの原因になる可能性があります。
・長い靴下を履く
身体の末端である足先は冷えやすい部位です。
長い靴下を履いて足先からの冷えも防ぐようにしましょう。
●長時間同じ姿勢で過ごさない
座りすぎは、前立腺に負担をかけるといわれています。
長時間同じ姿勢で過ごさないようにしましょう。
●ストレッチをする
ストレッチで適度に身体を動かすことも、前立腺にとってよいといわれています。
床に足を伸ばした状態で座り前屈を行うストレッチがおすすめです。
●ツボを刺激する
前立腺肥大には、次のようなツボがおすすめです。
蒸気温熱シートで温めたり、セルフ灸をしたりしましょう。
・八髎穴(はちりょうけつ)
骨盤の仙骨のあたりにある8つのツボの総称です。
おしりの割れ目の上あたりにあります。
蒸気温熱シートをつかって全体的に温めましょう。
・三陰交(さんいんこう)
内側のくるぶしの出っ張りから、指4本ぐらい上にある骨のあたりにあるツボです。
・裏内庭(うらないてい)
足の裏にあるツボです。
足の人差し指を折り曲げた際に、指の腹と足裏が接する部分にあります。
・照海(しょうかい)
くるぶしの内側から指1本分下ぐらい下にあるくぼんだ部分のツボです。
・尺沢(しゃくたく)
肘を曲げたときにできる内側のしわよりやや上にあるツボです。
硬い腱の外側にあります。
前立腺肥大の予防法
前立腺肥大がひどくならないように、日常生活では次のような予防法を心がけましょう。
●適度な運動を習慣づける
前立腺肥大がひどくならないようにするためには、健康的な生活を送ることが大切です。
1日30分の運動やストレッチを週に2回〜3回ほど行う時間をつくりましょう。
●こまめに水分補給する
頻尿を心配して水分を控える方もいます。
しかし、水分不足は腎機能に影響を与えるおそれがあります。
のどの渇きは我慢せず、適度な水分補給を心がけましょう。
お風呂上がりにアルコールで水分補給をする方がいますが、アルコールの分解にはたくさんの水分を必要とするためかえって水分不足になることがあります。
アルコールや糖分が含まれていないもので水分補給をしましょう。
●血行をよくする
38度〜40度ぐらいのぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、血行をよくしましょう。
前立腺にも酸素や栄養素が運ばれるようになり、不快感の軽減につながると考えられています。
●コレステロールが高い食品を控える
コレステロールの多い食事をしていると、男性ホルモンのはたらきに影響が及び、前立腺が肥大しやすくなるといわれています。
コレステロールが多く含まれているものは食べすぎないように十分気をつけましょう。
●飲酒を控える
飲酒が前立腺肥大に関係しているという説もあります。
アルコールを飲む方は、週に2回以上の休肝日を設け、飲みすぎを避けましょう。
●尿意を我慢しない
普段から尿意を我慢していると、前立腺が肥大したときに影響が出やすくなります。
尿意を感じたら我慢せずにすぐトイレに行くようにしましょう。
●薬の使用量を守る
医薬品のなかには尿の出に影響を与えるものもあります。
使用量を守り、気になる症状があれば医療機関に相談しましょう。
川崎中央はりきゅう院の
【前立腺肥大】アプローチ方法
「前立腺肥大」は加齢が主な原因になります。
70歳以上の方は70~80%は前立腺は肥大しているといわれ、そのなかでも症状が出る方は1/4程度といわれています。
遺伝的要因(男性ホルモンの異常、脂質異常など)や食生活、過労なども原因になります。
当院では四診法や理学検査、バイタル測定などおこない、身体の状態に合わせてはりきゅう施術や低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、排尿をコントロールする自律神経を調整するツボは背中やお腹周りにあります。
また当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。
西井式医療マッサージで丹念に自律神経系を司る腰背部(胸腰椎の脊際部)や手足の筋緊張や「基本穴」の周囲を刺激しながら、前立腺肥大の症状(排尿障害)の改善を目指します。
基本背中やお腹周り、手足にある当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。また、自律神経を整える施術やストレスを緩和させて筋緊張を和らげる施術など、当院では何通りのアプローチ方法があります。
詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜や自律神経へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
著者 Writer
- ニシイ サトシ
西井 聡 - 所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型 :O型
出身 :神奈川県川崎市川崎区
趣味 :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。
施術メニュー
MENU
鍼灸
(はりきゅう)
中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。
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初代院長/西井七郎老師(平成4年黄綬褒章拝領)が考案した西井式医療マッサージは二代目院長/西井一馬老師によって改良が加えられ現在のマッサージの基礎となりました。
保険鍼灸(はりきゅう)
・マッサージ
保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。
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寝たきりや、医療機関に自力で通院できないなどの症状があり、保険医療機関の医師の同意書が発行された場合、健康保険適用で医療マッサージを受けることができます。 身体障害者手帳1〜2級または生保の患者様は負担はありません。
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当院は自賠責保険、損害保険適応しております。
交通事故による怪我や後遺症の施術、悩みなどご相談にのります。お気軽にお電話ください。
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ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。
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