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ぎっくり腰

日常生活を工夫して
ぎっくり腰を防ぎましょう

ぎっくり腰は「急性腰痛」ともよばれています。
急に起こる腰痛全般を指す言葉で、病気ではなく症状のことです。

ぎっくり腰の明確なメカニズムについては、はっきりとわかっていません。
しかし多くの場合、日常生活に原因が潜んでいるといわれています。
悪い姿勢や腰に負担をかけるスポーツなどなにか心当たりはないでしょうか。

対策をとらないままだと、ふたたびぎっくり腰を繰り返してしまうかもしれません。
ぎっくり腰を予防するためには、日常生活での工夫が大切です。
腰に負担のかかる動作や姿勢は避け、ストレッチやトレーニングを習慣化しましょう。

こちらの記事では、ぎっくり腰の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。

目次

ぎっくり腰を何度も
繰り返していませんか

ぎっくり腰の痛みは、言い表せられないほど強烈だといわれています。
ぎっくり腰になると、日常生活でこのようなお悩みを抱えることになるかもしれません。

  • 腰の痛みがひどくて一睡もできない
  • 激しい痛みが出るため、ベッドからひとりで起き上がれない
  • 少し歩いただけでも背中が痛む
  • ぎっくり腰の痛みが気になって仕事や家事がまったく手に付かない
  • 服を着替えるだけでも痛みが出てしまう
  • 痛みが増すため、咳やくしゃみさえも自由にできない

ぎっくり腰の原因を
確認してみましょう

ぎっくり腰の原因

こちらでは、ぎっくり腰の原因についてご紹介します。

 

●身体機能の低下

悪い姿勢によって筋肉が過緊張したり、運動不足で筋力や柔軟性が低下したりしていると、腰を支えることがむずかしくなります。
その状態がつづくと腰にダメージが蓄積され、やがてぎっくり腰につながります。

 

●椎間板のヒビ

ぎっくり腰は、椎間板(ついかんばん)のヒビが原因となることもあります。
椎間板とは、背骨同士の間にあるクッションのような組織です。

加齢や激しい運動などによって椎間板にヒビが入って潰れてしまうと、衝撃を和らげるはたらきが低下し腰に痛みを感じるようになります。
また、飛び出した中身が周囲の神経を圧迫して痛みが生じる場合もあります。

 

●椎間関節の炎症

椎間関節とは、背骨の後方にある小さな関節です。
椎間関節に大きな力が加わると椎間関節周辺に炎症が起こり、ひどい腰痛を感じることがあります。

 

●腰まわりの筋肉の炎症や損傷

腰まわりには、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)大腰筋(だいようきん)腰方形筋(ようほうけいきん)多裂筋(たれつきん)大腿直筋(だいたいちょっきん)といった筋肉があります。
これらの筋肉が炎症を起こしたり損傷したりすると、腰を支える力が低下するためぎっくり腰を起こしやすくなります。

 

●骨格のゆがみ

骨格がゆがんでいると前後左右の筋肉の付き方がアンバランスになってしまい、ぎっくり腰を起こしやすくなります。

とくにスポーツのスイング動作は、一方向に身体をひねることが一般的です。
片側の筋肉ばかりが酷使されてしまうため、腰椎もゆがみやすくなりぎっくり腰につながります。

 

●急な過負荷

スポーツや仕事などで、急に過度の負荷が身体にかかることがぎっくり腰を招くこともあります。

たとえば、テニスやゴルフのような腰を回転させる運動です。
ボールを打つために、勢いよく腰を動かさなくてはなりません。

また、重い荷物を持ち上げるような動作もぎっくり腰が起こりやすくなります。

 

●水分不足や電解質の減少

身体に水分が足りない状態になって電解質が不足していると、筋肉や血管の活動が悪くなります。
すると筋肉が硬くなってしまうため、腰を支えることがむずかしくなり腰痛を発症すると考えられています。

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰のおもな症状は次のとおりです。

 

●突然激痛に襲われる

ぎっくり腰の痛みは突然おとずれることが多いです。
動いている最中に激痛に襲われ、歩けなくなることもあります。

 

●時間がたつにつれて違和感から痛みに変わる

ぎっくり腰を発症する前に、腰に違和感を覚えていた場合もあります。
最初は腰のこりや不快感といった症状だったものが、時間がたつにつれて痛みへと変わり悪化していくこともあります。

 

●特定の動作のときに痛みが出る

ぎっくり腰は、腰をうしろに反らせたりおじぎをしたりするなど、特定の動作のときに痛みが出ることが特徴です。

 

●咳やくしゃみをすると痛みが強まる

咳やくしゃみは、瞬間的に腹圧が高まり腰に大きな負担がかかります。
そのため、ぎっくり腰のときに咳やくしゃみをすると痛みが強まることがあります。

 

●痛みで寝返りが打てない

寝返りを打つ際、腰をひねるような動作が必要になります。
そのため、ぎっくり腰を発症していると寝返りを打つときに痛みが出てしまい夜中に目が覚めることがあります。

 

●体勢を変えたときに激しく痛む

ぎっくり腰は、動きはじめや体勢を変えた瞬間などに激しく痛むことが特徴です。
痛みでしばらくの間身体を動かすことがむずかしくなります。
とくに発症直後はその場から動けなくなるほどです。

ひどいぎっくり腰の場合は、歩行も困難になり床を這うようにしか移動できなくなることもあります。

 

●気候や体勢の変化が発症のきっかけとなることが多い

ぎっくり腰のきっかけはさまざまです。
なかには咳やくしゃみといったささいな出来事がきっかけとなります。

ぎっくり腰のきっかけとして多いものが気候や体勢の変化です。
気温差が激しいと、身体がストレスを感じて筋肉が硬くなり、ぎっくり腰につながるケースがあります。

また同じように、急に姿勢を変えると腰の筋肉に大きな負担がかかりぎっくり腰が起こりやすくなります。

ぎっくり腰を予防するためには
工夫が必要です

ぎっくり腰の対処法

ぎっくり腰を起こしたときは、次のように対処しましょう。

 

●発症当日は安静にする

ぎっくり腰の発症当日は、安静を心がけましょう。
無理に身体を動かすと痛みが悪化するおそれがあるためです。

出歩かずに家でゆっくりと過ごすことをおすすめします。

 

●炎症がある場合は冷やす

筋・筋膜性の炎症をともなうぎっくり腰の場合は冷やしましょう。
冷やすことで血管が収縮し、一時的に炎症や痛みが落ち着きます。
時間は1回5~10分ほどが目安です。
※アイシング時間が長過ぎるとサテライト細胞が損傷し、筋損傷している腰部の症状緩和に時間がかかるようになってしまう可能性があると言われています。

なお、筋機能の低下によるものは冷やさないほうがよいといわれています。
炎症反応があるときのみ、冷やすようにしましょう。

 

●痛みが出にくい姿勢で休む

ぎっくり腰の場合、仰向けで寝ると腰に負担が集中しやすくなるため、痛みが出やすくなります。

膝を曲げたり横向きで寝たりすると痛みが出にくくなります。
また、抱き枕を抱いて腰を軽く曲げる方法もおすすめです。

いろいろと試してみて、痛みが出にくい姿勢で休みましょう。

 

●コルセットで体幹を安定させる

ぎっくり腰の痛みは歩くだけでもひどくなることがあります。
これは、歩くときに体幹が上下に揺れるためです。

コルセットで体幹を安定させると、痛みが出にくくなります。
ぎっくり腰によって身体を動かすことに恐怖心を覚えている方は、コルセットをつかってみましょう。

 

●数日たったら徐々に身体を動かす

ぎっくり腰を発症して数日間は痛みが強く、なかなか普段どおりの生活が送れません。
その期間は、身体を休ませることに専念しましょう。

しかし、その後もそのままの生活をつづけてしまうと、腰の筋力が弱まっていき慢性的な腰痛へと移行するおそれがあります。
数日たったら徐々に身体を動かすようにして、普段どおりの生活を心がけましょう。

 

●痛みが引かない場合は医療機関に相談する

ぎっくり腰だと思っていた症状が、脊柱管狭窄症椎間板ヘルニア脊椎すべり症といった腰の病気だったというケースも少なくありません。
痛みがひどい場合は、医療機関に相談しましょう。

ぎっくり腰の予防法

ぎっくり腰にならないように次のような予防法を心がけましょう。

 

●トレーニングで体幹の安定性を高める

ぎっくり腰を予防するためには、体幹の安定性が欠かせません。
筋トレ初心者の方は、ドローインというトレーニングがおすすめです。
仰向けで行うため、腰痛持ちの方でも無理なくつづけられます。

・ドローインのやり方

①仰向けになり膝を90度に曲げます。
②鼻から大きく息を吸い込んでおなかを膨らませます。(3~4秒かけておこなう)
③ゆっくりと口から息を吐いて丹田(下っ腹)をへこませます。
この時、必ず息を吐き切るようにしてください。

 

●ストレッチで下肢の柔軟性を高める

ぎっくり腰を予防するためには、地面から伝わる衝撃を下肢で和らげることが大切です。
ストレッチで股関節、太ももの大腿四頭筋(だいたいしとうきん)やハムストリング、ふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)やヒラメ筋などの柔軟性を高めておきましょう。

 

●背骨のアライメントを修正する

アライメントとは、骨の並びのことです。
背骨のアライメントがずれていると、猫背や反り腰、受け腰といった悪い姿勢になるため、ぎっくり腰になりやすくなります。
普段から正しい姿勢を意識し、ずれた背中のアライメントを修正するようにしましょう。

 

●1日中同じ姿勢・動作をつづけないよう工夫する

現代人は同じ作業を長時間つづけることも多く、1日中同じ姿勢・動作をしている方も少なくありません。
しかし、同じ姿勢・動作をつづけていると、腰の一部に負担がかかりやすくなるため、ぎっくり腰につながる可能性があります。

1時間に1回程度、屈伸運動や背伸びといった体操を取り入れ、こまめに姿勢を変えるようにしましょう。

 

●心理的なストレスを解消する

心理的なストレスが痛みをひどくする可能性があるといわれています。
日ごろから息抜きの時間をつくり、ストレスを溜めこまないようにしましょう。

 

●適度な運動の習慣を持つ

運動不足によってぎっくり腰になることもあります。
普段から適度な運動を心がけることが大切です。
ウォーキングやヨガ、サイクリングなど、無理なくつづけられそうな運動を1回30分週3回以上つづけてみましょう。

 

●入浴やストレッチなどで日ごろから身体をケアする

日常生活を送っているとどうしても腰にダメージが蓄積されてしまいます。
このダメージが積み重なると、ぎっくり腰を発症するおそれがあります。
入浴やストレッチなどで日ごろから丁寧に身体をメンテナンスしましょう。

川崎中央はりきゅう院の
【ぎっくり腰】アプローチ方法

「ぎっくり腰」は姿勢が悪いことや運動不足によって、腰部や太ももの筋肉が過緊張した状態で、腰に負荷がかかることで腰部の筋筋膜や椎間板を痛めてしまうことが主な原因と考えております。
また椎間板や腰骨の関節を痛めると、痛みが取れても腰が重い、突っ張るような違和感などが残ってしまう方もいます。
しっかり治しておかないと、ぎっくり腰の再発の要因にもなります。

当院では、身体の状態に合わせてはりきゅう施術低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、ぎっくり腰改善のための当院オリジナルのツボである「基本穴」を中心に施術をおこないます。
症状や身体の状態によっては横向きや仰向けで、はりきゅう施術をさせていただくこともあります。

基本、西井式医療マッサージ腰殿部や下肢の筋緊張や関節拘縮を改善させながら、腰椎や股関節などの関節の動きをよくしていき、ぎっくり腰の症状改善を目指します。
腰部から殿部周囲の筋肉や筋膜の滑走性が悪いポイントに対しての施術や、腰痛を改善させるツボ、自律神経を整える施術、下肢筋力を回復させる施術など、当院では何通りものアプローチ方法があります。

詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜、関節へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
 

 


著者 Writer

著者画像
ニシイ サトシ
西井 聡
所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型  :O型
出身   :神奈川県川崎市川崎区
趣味   :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。

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(はりきゅう)

中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。

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・マッサージ

保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。

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訪問マッサージ

寝たきりや、医療機関に自力で通院できないなどの症状があり、保険医療機関の医師の同意書が発行された場合、健康保険適用で医療マッサージを受けることができます。 身体障害者手帳1〜2級または生保の患者様は負担はありません。

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交通事故施術

当院は自賠責保険、損害保険適応しております。
交通事故による怪我や後遺症の施術、悩みなどご相談にのります。お気軽にお電話ください。
むちうちや打撲、骨折の術後後遺症、手足のしびれなどの症状のある方に、はりきゅう施術、マッサージ施術、運動療法などひとり一人に合わせた施術を心がけております。

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小児の施術はローラー鍼を用います。ローラー鍼とは、名前に「鍼」とついていますが、皮膚に刺入しない鍼です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。

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川崎中央はりきゅう院

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〒210-0001
神奈川県川崎市川崎区本町1-8-2
トラストビル 5F

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