冷えは万病のもとともよばれています
冷え性は体質だからと諦めていませんか。
女性に多い冷え性は、体質のひとつだと思われていることもありますが、じつはそうとは限りません。
自律神経の乱れや神経障害といった病気が関係しているケースもあります。
冷えの多くは生活習慣と関係しているため、冷え性を改善したい方は日常生活をみなおしてみましょう。
1日30分の運動を習慣化するだけでも、身体が温まりやすくなります。
また、冷えは「万病のもと」ともいわれることがあり、そのままにしているとさまざまな不調につながります。
不調を感じる前に、早めに対処しましょう。
こちらの記事では、冷えの原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
冷えによるトラブルに
悩まされていませんか
冷えは女性に多いお悩みのひとつです。
冷えを感じるようになると、日常生活でこのようなお悩みを生じることがあります。
- 足先が冷えて仕事に集中できない
- 夕方になると足のむくみがひどくなる
- 寝つきが悪く、朝もスッキリ起きられない
- 顔色が悪いといわれることが多い
- 平熱なのに身体の震えが止まらない
- 胃腸の調子が悪く、おなかを壊しやすい
冷え性は体質だけが
原因ではありません
冷え性の原因
冷え性のおもな原因は次のとおりです。
●身体の中心部の温度が低い場合
身体の中心部の温度が低い場合、次のようなトラブルによって熱そのものを十分に産生できていないことが考えられます。
・視床下部のはたらきの低下
体温調節を行う自律神経は、脳の視床下部によってコントロールされています。
ごくまれなケースですが、視床下部の体温を検知する部位の機能が低下することで、熱をつくるよう指示を出せず身体が冷えることがあります。
・甲状腺機能の低下
首にある甲状腺では、新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンがつくられています。
甲状腺の機能が低下してしまうと、代謝を上げるホルモンが足りなくなり身体が冷えやすくなります。
・自律神経失調症
自律神経は、体温調節などを行う神経です。
自律神経失調症のように、自律神経のはたらきが乱れていると、体温が低下しても熱が産生されず冷えを感じることがあります。
・低栄養や貧血など
低栄養や貧血などは、ビタミンB群や鉄分、葉酸といった栄養が不足している状態です。
熱を産生できるだけのエネルギーが足りず身体が冷えてしまうことがあります。
●末端の体温が低い場合
身体の中心部の体温は問題ないものの、末端の体温が低い場合は、つくられた熱が身体の末端まで届いていないということです。
次のような原因が考えられます。
・病気
手足の小動脈が収縮するレイノー病や閉塞性血管疾患、膠原病といった病気の影響で末端への血流が悪くなり冷えを感じることがあります。
・職業
タイピングを行うデスクワーカーや振動する工具を扱う方、刺激のある塩化ビニルモノマーを扱う方など、職業的な要因によって末端への血行が悪くなり冷えを感じる場合もあります。
・血流障害
病気や職業以外にも、筋肉や脂肪の不足によって末端の血行が悪くなることがあります。
・神経障害
糖尿病や線維筋痛症によって、末端の神経が障害されることで冷えを感じることもあります。
●中心部の体温も末端の温度も正常な場合
中心部の体温も末端の温度も正常なのにも関わらず、寒いと感じることがあります。
原因ははっきりとしませんが、神経障害などが潜んでいる可能性があります。
冷え性の特徴
冷え性の特徴は、次のとおりです。
●病気が隠れていることがある
冷え性の原因でもお伝えしたとおり、冷え性は体質だけが問題ではありません。
病気の症状として、冷えを感じている方もいます。
気になる方は、医療機関へ相談してみましょう。
●女性に多い
冷え性は女性に多い傾向があります。
さまざまな説がありますが、次のような要因があるため、女性が冷えを感じやすいといわれています。
・筋肉が少ない
女性は男性よりも筋肉量が少ない傾向にあります。
筋肉量が少ないとその分だけ熱をつくる力が弱いため、身体が冷えやすくなります。
・脂肪がつきやすい
女性は女性ホルモンの影響で、男性と比べて皮下脂肪がつきやすい体質です。
脂肪は温まりにくい性質を持つため、冷えを感じやすくなります。
・子宮や卵巣に血液が流れやすい
女性は子宮や卵巣があるため、そちらに多くの血液が流れて身体が冷えやすくなると考えられています。
・衣服の締めつけ
女性の場合、ブラジャーやパンツなどの締めつけが強い下着を履くことが多いため血液が滞り、冷えにつながると考えられています。
●冷えにはいくつかのタイプがある
冷えには、次のような種類があります。
・内臓が冷えるタイプ
内臓に血液を集められず、内臓が冷えてしまうタイプです。
手足は温かいため、冷え性であることに気づきにくくなります。
冷えによって内臓機能のはたらきが悪くなると、おなかを壊しやすくなったり、風邪を引きやすくなったりします。
・四肢末端が冷えるタイプ
末端まで血液が十分に行きわたらず、手足が冷えてしまうタイプです。
手足を温めても冷えが解消されにくいことが特徴です。
四肢末端型の冷えの場合、内臓を十分に温めることで、末端に血液が流れるようになることがあります。
・下半身が冷えるタイプ
下半身だけに冷えを感じるタイプです。
骨盤のゆがみによって、足への血行が悪くなっていることが原因になるケースもあります。
下半身の代謝が悪くなるため、おしりや太ももにセルライトが蓄積されたり、ふくらはぎがむくんだりすることがあります。
身体を冷やさない生活を
心がけましょう
冷え性の対処法
身体の冷えを感じるときは、次のように対処しましょう。
●暖かい服装をする
身体の熱を失わないようにするためには、服装が大切です。
熱を逃さないようにするためには、太い血管が通っている首と手首、足首の3つを冷やさないことがポイントとなります。
トップスを選ぶときは、ハイネックやタートルネックがおすすめです。
ストールやマフラーといった小物でファッションを楽しみながら首を温めることもできます。
ボトムスは、スカートよりも足全体を保温できるパンツスタイルがおすすめです。
スカートをはくときは、タイツやレギンスなどを活用しましょう。
●適度な運動を行う
筋肉を動かすことによって、熱が産生されます。
冷えを感じる方は、適度な運動を習慣にしましょう。
時間は1日30分以上がおすすめです。
●生活リズムを一定に保つ
生活リズムを一定に保つことも、冷えの解消につながります。
朝起きたら食事をしっかりと食べ、歩いたりストレッチしたりして熱をつくりだしましょう。
●十分な睡眠を取る
十分な睡眠が取れていないと、身体のメンテナンスが不十分になり、冷えを感じやすくなります。
夜食を食べたり、深夜までお酒を飲んでいたりすると、眠りの質が下がってしまいます。
睡眠の質にもこだわりながら、十分な睡眠で身体を休めるようにしましょう。
●ストレスを溜めない
ストレスによって自律神経が乱れると、血液が末端に流れにくくなり、冷えが悪化するおそれがあります。
日ごろから適度な運動や趣味などでストレスを発散し、過剰なストレスを溜めないように工夫しましょう。
●食生活をみなおす
ビタミンB群は、エネルギー代謝をサポートする成分です。
エネルギーの産生を助け、熱をつくります。
豚肉や大豆、卵などもしっかり食べるようにしましょう。
●足湯などで基礎代謝を上げる
基礎代謝が上がると、身体が温まりやすくなります。
足湯や半身浴などで身体を温めて、熱をつくりやすい環境を整えましょう。
冷え性の予防法
身体が冷えないように、日ごろから次のような予防法を行いましょう。
●肥満にならないようにする
脂肪は筋肉と比べて冷えやすいため、肥満になると冷えを感じやすくなります。
また、肥満の方は、筋肉量が少ないことも多く、基礎代謝が下がってしまい、ますます冷えが悪化します。
冷えを防ぎたい方は、適度な運動とバランスのよい食事で肥満にならないように体型をコントロールすることが大切です。
●レジスタンス運動を取りいれる
レジスタンス運動とは、筋肉に負担をかける動作を繰り返す運動です。
ダンベルをつかった筋トレやスクワット、腕立て伏せなどがあります。
レジスタンス運動では、エネルギーを消費して熱がつくられるため、冷えに悩まれている方におすすめです。
●ストレスを溜めない
ストレスが冷えの原因となることもあります。
自分なりの気分転換法を持ち、ストレスを溜めこまないようにすることが大切です。
すきま時間に行えることでかまいません。
軽いストレッチや運動、友人との会話などを日々の生活に取りいれましょう。
●食生活をみなおす
ネギや生姜などの薬味、キムチや納豆、お味噌などの発酵食品は、身体を温めることにつながるとされています。
身体を冷やすような食事をしていた方は、これらの食品を意識して食べるようにしましょう。
また、熱をつくるためには筋肉量を維持することが大切です。
無理なダイエットでたんぱく質を抜いてしまうと、筋肉が落ち、熱がつくられにくくなります。
たんぱく質もしっかりと摂りましょう。
●ツボをお灸で温める
ツボをお灸で温めることもおすすめです。
次のようなツボにお灸をすえてみましょう。
・湧泉(ゆうせん)
足裏にあるツボです。
足の指を足底のほうに曲げたときに、しわで「人」のような文字ができます。
その交点の部分にあるツボが湧泉です。
・三陰交(さんいんこう)
くるぶしのところにあるツボです。
内くるぶしの頂点から、指4本分ほど上にあります。
川崎中央はりきゅう院の
【冷え性】アプローチ方法
「冷え性」は身体が十分に熱を産生できていないことが原因にあります。
熱が産生できていない理由は
①自律神経失調症
②末梢への血流障害
③低栄養・貧血など(ビタミンB群や鉄分、葉酸の不足)
④レイノー病や膠原病
⑤職業病(タイピストや振動する工具を扱う方)
⑥甲状腺機能の低下
⑦末梢への神経障害(糖尿病・末梢神経障害・外傷・線維筋痛症など)
となど多くあります。
当院では四診法や理学検査、バイタル測定などおこない、身体の状態に合わせてはりきゅう施術や低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、「冷え性」を改善するための当院オリジナルのツボである「基本穴」を中心に施術をおこないます。
基本は手足や背中、お腹周りを中心に行うはりきゅう施術や、自律神経を整える施術や手足の血流を改善させる施術など、症状に合わせて当院では何通りのアプローチ方法があります。
詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜や自律神経へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
著者 Writer
- ニシイ サトシ
西井 聡 - 所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型 :O型
出身 :神奈川県川崎市川崎区
趣味 :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。
施術メニュー
MENU
鍼灸
(はりきゅう)
中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。
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初代院長/西井七郎老師(平成4年黄綬褒章拝領)が考案した西井式医療マッサージは二代目院長/西井一馬老師によって改良が加えられ現在のマッサージの基礎となりました。
保険鍼灸(はりきゅう)
・マッサージ
保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。
訪問マッサージ
寝たきりや、医療機関に自力で通院できないなどの症状があり、保険医療機関の医師の同意書が発行された場合、健康保険適用で医療マッサージを受けることができます。 身体障害者手帳1〜2級または生保の患者様は負担はありません。
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当院は自賠責保険、損害保険適応しております。
交通事故による怪我や後遺症の施術、悩みなどご相談にのります。お気軽にお電話ください。
むちうちや打撲、骨折の術後後遺症、手足のしびれなどの症状のある方に、はりきゅう施術、マッサージ施術、運動療法などひとり一人に合わせた施術を心がけております。
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小児の施術はローラー鍼を用います。ローラー鍼とは、名前に「鍼」とついていますが、皮膚に刺入しない鍼です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。
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