無自覚のうちに
肝機能障害になることがあります
肝臓は、たんぱく質の合成や栄養の貯蔵、アルコールといった有害物質の解毒・分解、そして食べものの消化に欠かせない胆汁の合成・分泌といった役割を持つ臓器です。
しかし、日ごろから意識して肝臓のケアをしている方は少ないのではないでしょうか。
肝臓は不調が生じても自覚症状が現れにくいため、ついつい放っておかれやすい臓器でもあります。
倦怠感や食欲不振といった症状が現れているころには、かなり肝臓にダメージが蓄積されていたというケースも珍しくありません。
肝機能障害を防ぐためには、人間ドックで定期的に検査することが大切です。
日常生活では、禁酒や適度な運動といった予防法があります。
こちらの記事では、肝機能障害の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
肝臓に負担をかけていませんか
日常生活で感じるささいな不調は、肝臓からのSOSかもしれません。
肝機能障害が起きている方は、このような不調を感じることもあります。
- 手の色が黄色っぽく変色している
- 熱があるわけでもないのに風邪を引いたようなだるさを感じる
- 肩や胸のあたりに赤い斑点ができてなかなか消えない
- おなかがぽっこりとして、身体がだるい
- すねやくるぶしのあたりがいつもむくんでいる
- 少しお酒を飲んだだけでも体調を崩しやすくなった
肝臓は「沈黙の臓器」とも
よばれています
肝機能障害の原因
肝機能障害が起こる原因としては、次のようなことが考えられます。
●肝炎ウイルスへの感染
肝炎ウイルスは、おもにA・B・C・Eの4つの型が存在します。
それぞれ特徴は異なりますが、どの肝炎ウイルスの場合も感染することによって自己免疫が反応し、肝臓の細胞がダメージを受け肝機能障害が起こります。
衛生的な日本では、いま肝炎ウイルスに感染することはまれなケースです。
しかし、海外に出かけたときに不衛生な水や食品を摂取して感染することがあります。
●過労やストレス
肝臓は過労やストレスの影響を受けやすいといわれています。
過労や睡眠不足、ストレスがつづくと、肝臓に指令を出す副交感神経のはたらきが悪くなります。
副交感神経のはたらきが悪くなると、少ない血液量で肝臓を動かさなければならず、余計なダメージが加わって肝機能障害が起こりやすくなります。
●過度の飲酒
肝臓は、体内の酵素をつかってアルコールの分解も行っています。
しかし、日本人の多くはアルコールの分解が遅い酵素であるため、多量に飲酒すると翌日もアルコールが残ってしまうことがあります。
毎日のように過度の飲酒を繰り返していると、つねにアルコールを分解しなければならず、肝臓に負担がかかります。
そして、さらにアルコールの分解によって生成された中性脂肪が肝臓内にたまってしまい、脂肪肝とよばれる状態となります。
脂肪肝になると血流が悪くなりやすく、細胞が壊死したり、肝機能が低下したりして肝機能障害へと進んでいきます。
●栄養の過剰な摂取
過度の飲酒と同じように、日常的にごはんやパン、麺類、フルーツといった糖質の多い食品を食べすぎていると、肝臓に脂肪がたまりやすくなります。
脂肪肝になると肝臓への血行が悪くなり、肝機能障害につながります。
●肥満や糖尿病
肥満や糖尿病の方は、血糖値を下げるインスリンの働きがにぶくなります。
インスリンが機能しないと肝臓に脂肪がたまりやすくなり、肝機能障害に発展するおそれがあります。
肝機能障害の特徴
肝機能障害には次のような特徴があります。
●自覚症状が現れにくい
肝臓は「沈黙の臓器」ともよばれているほど、自覚症状が乏しい臓器です。
多少肝臓がダメージを受けていても、初期の段階ではあまり症状が出ません。
異常をみのがさないようにするには、人間ドックでの定期的な検査が必要です。
●倦怠感を覚える
肝臓がダメージを受けると、代謝や解毒といった本来の役割を果たしにくくなります。
すると、エネルギーが不足したり、毒素が蓄積されてしまい、身体が疲れやすくなります。
●食欲不振に陥る
食欲不振や風邪のような具合の悪さは、肝機能障害の自覚症状として多い症状です。
とくに、食欲不振は急性の肝炎を発症したときに多くみられます。
●黄疸(おうだん)が出る
黄疸とは、皮ふや白目の部分が黄色っぽく変色する症状のことです。
血中に「ビリルビン」という成分が多くなることが原因となります。
本来、ビリルビンは肝臓で処理させて胆汁に排泄される物質です。
肝機能障害が起こると、血中にあるビリルビンを処理しきれず、ときに黄疸が出ることもあります。
●赤い斑点が出る
肝機能障害が慢性化すると、肩や胸あたりに小さくて赤い斑点ができることがあります。
このような症状は、くもの足のようにみえることから「くも状血管腫」ともよばれています。
●水がたまる
肝機能障害がひどくなると、おなかに水がたまったり、すねやくるぶしのあたりがむくんだりすることもあります。
●進行すると肝不全になる
肝機能障害を放置していると、慢性肝炎から肝硬変へと進行していきます。
肝硬変とは、細胞が破壊・修復を繰り返されて、線維化が進んだ状態のことです。
本来、やわらかいはずの肝臓が小さく硬くなってしまいます。
一度肝硬変の状態になると、基本的には元に戻りません。
肝硬変がさらに悪化して肝不全になると、肝臓の解毒機能がはたらかず、身体に毒素がたまりつづけます。
その状態がつづくと、肝性脳症を発症し、意識障害が起こったりします。
日常生活をみなおして
肝機能障害を予防しましょう
肝機能障害の対処法
肝機能障害が疑われる場合には、次のように対処しましょう。
●禁酒する
アルコールが原因となっている場合には、なによりも禁酒することが重要です。
しかし、いきなりアルコールをゼロにするのはハードルが高いので、少しずつ量を減らす減酒から始めてみましょう。
毎日お酒を飲んでいる方は、週に2回以上の休肝日を設けるところからでもかまいません。
少しでも多く飲酒しない日を増やし、肝臓への負担を軽減しましょう。
●バランスのよい食事を摂る
アルコールの摂りすぎや、お菓子やジュース、フルーツといった糖質の多い食べもの、バターやマヨネーズといった油分の多いもの、霜降り肉のような脂質の多いものは、肝臓に負担をかける原因となります。
肝臓を元気にするためには、質のよいたんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取が大切です。
とくに、春野菜には肝臓のはたらきをサポートする成分が豊富に含まれています。
菜の花やタケノコ、ふきのとう、春キャベツなどを積極的に食べるようにしましょう。
●ツボを刺激する
肝臓につながるツボを刺激することで、肝機能の回復が期待できます。
肝臓に効くといわれているツボは次のとおりです。
・太衝(たいしょう)
足の甲にあるツボです。
親指と人差し指の骨が交わるところから少し指先のほうにあるへこんだ部分にあります。
・三陰交(さんいんこう)
うちくるぶしの出っぱりから、指4本分ほど上にあるツボです。
ちょうど骨と筋肉の境目にあたります。
●太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びると、代謝が促進されて自律神経のはたらきが正常化しやすくなります。
朝起きたらカーテンを開けて、光を浴びるようにしましょう。
●運動の習慣をつける
肥満や糖尿病といった病気が肝機能障害の原因となります。
適度な運動を行うことで脂肪が増えることを抑えられます。
また、筋肉は糖質の代謝やアンモニアの代謝もつかさどっています。
肝機能のはたらきを補う作用もあるため、積極的に身体を動かし、十分な運動量を習慣化しましょう。
肝機能障害の予防法
肝機能障害を防ぐために、日常生活では次のような点に気をつけましょう。
●1日に1杯〜2杯コーヒーを飲む
コーヒーを飲む方とそうでない方では肝機能障害のリスクが異なるという報告もあり、近年コーヒーが注目されています。
メカニズムは明らかになっていませんが、コーヒーに含まれる抗酸化物質のはたらきによって肝臓の炎症が和らぐのではないかと考えられています。
肝機能障害を予防したい方は、1日1〜2杯の適度な量でコーヒーを飲むようにしてみましょう。
●規則正しい食事を心がける
栄養バランスの悪い食事は、肝臓に負担をかけます。
普段から規則正しい食事を心がけましょう。
たんぱく質に加えて、ビタミンとミネラル、食物繊維が大切です。
次のような食品に多く含まれているので、積極的に食べましょう。
しかし、なかには、脂質や糖質を多く含むものもあります。
バランスを大切にし、食べすぎには気をつけましょう。
・たんぱく質の多い食品
鶏ささみや豚ロース、卵、納豆、チーズなど。
・ビタミンの多い食品
豚肉やレバー、ニンニク、貝類、魚類など。
・ミネラルの多い食品
牛乳やひじき、しょうゆ、しらす干しなど。
・食物繊維の多い食品
芋類やキノコ類、海藻類など。
●十分な睡眠を取る
睡眠は、肝臓を休ませる大切な時間です。
睡眠不足に陥ると、疲れがたまっている肝臓を無理に動かすことになるため、ますます負担がかかってしまいます。
日ごろから十分な睡眠を取るようにしましょう。
寝る時間だけでなく、眠りの質にもこだわることが大切です。
室温や湿度、マットレス、枕なども寝やすいように調節しましょう。
●ツボをおす
肝臓と関係しているツボは、肝経にある太衝(たいしょう)や期門(きもん)、章門(しょうもん)、腎経にある太谿(たいけい)、脾経にある三陰交(さんいんこう)などです。
時間があるときにこれらのツボを指の腹でやさしくマッサージしましょう。
川崎中央はりきゅう院の
【肝機能障害】アプローチ方法
「肝機能障害」は
①過労、ストレス、肝炎や結核ウイルスなどで肝臓に負担がかかり、炎症したもの
②栄養の過剰な摂取もしくは不良、過度の飲酒、肝臓の中に脂肪がたまりすぎているもの
③先天的のもの
④糖尿病などの持病によって二次的に出てしまうもの
が原因になると考えております。
黄疸は起こらず、慢性、潜行性の経過をとりやすいです。
当院では四診法や理学検査、バイタル測定などおこない、身体の状態に合わせてはりきゅう施術や低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、肝機能を調整するツボは背中やお腹周り、手足にあります。当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。
西井式医療マッサージで丹念に腰背部や肩関節から前胸部、手足の筋緊張や拘縮を改善させながら、肝機能の改善を目指します。
原因によってアプローチの仕方が変わります。
基本背中やお腹周り、手足にある当院オリジナルのツボである「基本穴」を中心にはりきゅう施術や、自律神経を整える施術やストレスを緩和させて筋緊張を和らげる施術など、当院では何通りものアプローチ方法があります。
詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜、関節へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
著者 Writer
- ニシイ サトシ
西井 聡 - 所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型 :O型
出身 :神奈川県川崎市川崎区
趣味 :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。
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中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。
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保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。
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ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。
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