頭痛のタイプを知りましょう
頭痛は身近な症状のひとつです。
軽い頭痛しか経験したことがない方からすると「たかが頭痛」と思われているかもしれません。
しかし、頭痛に困っている当事者はたいへんつらい思いをしています。
すでに頭痛が慢性化している方は日常生活にも支障が生じているのではないでしょうか。
ひどい頭痛の場合は寝込んでしまうほどです。
代表的な頭痛には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発性頭痛」があげられます。
そのほかにも、副鼻腔炎や眼精疲労などが原因となる頭痛もあります。
また、どれかひとつだけでなく同時に複数の頭痛が起こることも珍しくありません。
こちらの記事では頭痛の原因や症状、対処法・予防法についてご紹介します。
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目次
頭痛のつらい症状に
困っていませんか
頭痛が慢性化すると痛みばかり気にしてしまい日常生活が楽しめなくなります。
頭痛で悩まされている方は次のような症状に心当たりがあるのではないでしょうか。
- 身体を動かすと頭痛が悪化する
- 頭痛があるときは明るい場所にいるだけでもつらい
- 目の奥がえぐられるような痛みを感じる
- 天気が悪い日は体調もすぐれない
- 頭痛だけでなく肩こりやめまいにも悩まされている
- 春になると頭痛がひどくなりやすい
頭痛のおもな種類と原因
頭痛は、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発性頭痛」の3種類に分けられ、原因もさまざまです。
ここではおもな種類と原因について紹介していきます。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛のおもな原因は次のとおりです。
●頭部や頚部、肩甲骨まわりの筋緊張
頭部や頚部、肩甲骨まわりの筋肉が緊張すると、頭部への血行が悪化してしまい頭痛を感じやすくなります。
原因となりやすい筋肉は僧帽筋や肩甲挙筋、頚板状筋などです。
猫背のような前傾姿勢によって首や肩の筋肉に負担がかかり緊張型頭痛を発症することもあります。
近年ではスマホやパソコン操作によるストレートネックも原因になります。
●親知らず
親知らずは横向きや斜めに生えてしまうことも珍しくありません。
噛み合わせがおかしくなり、咬筋が緊張して頭痛を感じることがあります。
片頭痛の原因
片頭痛のおもな原因は次のとおりです。
●三叉神経の興奮
片頭痛は三叉神経(さんさしんけい)が興奮することによって生じると考えられています。
興奮を招く原因はホルモンバランスの変化や疲労、光や音の強い刺激などさまざまです。
●頭部のむくみ
頭部がむくんでしまうとまわりの血管や神経が圧迫されるため頭痛を感じることがあります。
水分や塩分の摂りすぎだけでなく、気圧の低下によってむくみが生じ、片頭痛を感じる方もいます。
群発性頭痛の原因
群発性頭痛の原因は明らかになっていません。
しかし、働きざかりの男性に多いことからストレスや生活習慣の乱れなどが関係しているのではないかと考えられています。
ほかの頭痛の原因
ほかの頭痛の原因としては次のようなことが考えられます。
●中耳炎や副鼻腔炎などの耳鼻科系疾患
ひどい中耳炎や副鼻腔炎の場合、炎症が三叉神経を刺激するため頭痛が生じることがあります。
●眼精疲労や視力の低下
眼精疲労になったり視力が急激に低下したりすると目に力が入りやすくなるため、目の筋肉が酷使されます。
そのような状態がつづくことによって、頭部への血流が悪くなり頭痛を感じることがあります。
●中枢神経系疾患
くも膜下出血や脳腫瘍などの中枢神経系疾患の症状として頭痛が現れることもあります。
●脳波の異常
脳波の異常によって神経が過剰に興奮することで頭痛が起こることもあります。
●ウイルス性の炎症
髄膜炎や帯状疱疹といったウイルス性の炎症によって強い頭痛を感じることがあります。
●緑内障
緑内障は目の奥にある視神経に障害が生じ、視野が狭まる病気です。
急激に眼圧が上昇する急性期緑内障の場合、頭痛をともなうことがあります。
●睡眠時無呼吸症候群による低酸素状態
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。
低酸素状態になることによって頭痛が生じると考えられています。
頭痛の特徴
それぞれの頭痛にみられる特徴をご紹介します。
緊張型頭痛の特徴
緊張型頭痛は、次のような特徴があります。
●締めつけられるような痛みを感じる
緊張型頭痛は首のつけ根から後頭部を中心に頭部全体がギューッと締めつけられるような重い痛みが特徴です。
●肩こりをともなう
筋緊張が引き金となるため、肩こりをともなうことがあります。
また、過度の筋緊張によって自律神経が乱れるとめまいや耳鳴りをともなうケースもあります。
片頭痛の特徴
片頭痛は次のような特徴があります。
●前兆が現れることもある
片頭痛の場合チカチカとした光がみえたり、音が大きく聞こえたりといった前兆がみられることもあります。
●強い痛みを感じる
片頭痛はズキズキとした脈打つような強い痛みが特徴的です。
また、吐き気や嘔吐といった症状をともなうことも少なくありません。
●特定の食べものを食べたあとに起こる
片頭痛はワインなどのアルコール類や柑橘類といった特定の食べものを摂取したときに頭痛が生じることがあります。
このような症状が起こるのは、摂取した食品に血管拡張作用のある成分が含まれているためです。
群発性頭痛の特徴
群発性頭痛は次のような特徴があります。
●目に激しい痛みが出る
群発性頭痛は目の奥がえぐられるような激しい痛みが特徴です。
かならず左右どちらか片側のみに症状が現れます。
●痛みが出る時間は限定される
群発性頭痛の発作がつづく時間は、15分から3時間ほどと限定的です。
一度発症すると1か月から2か月ほど痛みがつづき、特定の時間帯に頭痛を感じるようになります。
ほかの頭痛の特徴
ほかの頭痛には、次のような特徴があります。
●朝起きたときに頭痛を感じる
睡眠時無呼吸症候群による頭痛の場合、夜中に低酸素状態となっているため朝目覚めてすぐに頭痛を覚えることがあります。
●おでこのあたりが痛む
副鼻腔炎による頭痛の場合はおでこのあたりが痛みます。
また、ズキズキとした痛みを感じることが一般的です。
花粉症の方は春先に症状がひどくなることもあります。
頭痛の対処法
それぞれの頭痛の対処法をご紹介します。
緊張型頭痛の場合
緊張型頭痛の場合、次のように対処しましょう。
●温める
緊張型頭痛を和らげるには頭部への血行を促進することが大切です。
首や肩をホットタオルで温め、血行をよくしましょう。
お風呂で全身を温める方法もあります。
●姿勢をよくする装具をつかう
緊張型頭痛は、猫背のような悪い姿勢をつづけることで症状が悪化する場合があります。
コルセットなどの装具をつかい正しい姿勢を心がけましょう。
●ツボをおす
頭や首、肩には、痛みの緩和におすすめのツボがあります。
痛みを感じたときは指でツボをおしてみましょう。
・百会(ひゃくえ)
頭頂部にあるツボです。
両方の耳を結んだ線と鼻の延長線が交差する部分にあります。
・風池(ふうち)
左右にある後頭部のツボです。
耳の後ろのほうにある後頭部のくぼんでいる部分です。
●肩甲骨を動かす
緊張型頭痛は、筋肉の緊張をほぐすために、肩甲骨まわりの筋肉をストレッチすることもおすすめです。
片頭痛の場合
片頭痛の場合、次のように対処しましょう。
●頭を冷やす
片頭痛の場合は血管の拡張が影響していることが多いため、おでこやこめかみの血管を冷やし血管の収縮を促しましょう。
●カフェインを摂る
カフェインには血管を収縮させる作用があります。
軽度の片頭痛の場合、コーヒーや緑茶などを摂取することで痛みが落ち着くことがあります。
●音や光を避ける
片頭痛はまぶしい光や騒音などによって悪化することがあります。
発作があるときは、直射日光があたらない静かな場所で過ごしましょう。
ほかの頭痛の場合
ほかの頭痛の場合、次のように対処しましょう。
●頭部をブラッシングする
頭のむくみによる頭痛の場合は、頭部をブラッシングして頭皮を刺激することで痛みが緩和することがあります。
●メガネやコンタクトレンズをつかう
眼精疲労や視力低下による頭痛の場合、メガネやコンタクトレンズといった補助具をつかうことで頭痛が落ち着くことがあります。
頭痛の予防法
頭痛は複数のものを併発するケースもあります。
症状に合った予防法を心がけましょう。
緊張型頭痛の場合
緊張型頭痛には、次のような予防法があります。
●スマホやパソコンをつかいすぎない
スマホやパソコンをつかいすぎると、首や肩の筋肉がこりやすくなります。
長時間つかうときはストレッチを取り入れるようにしましょう。
●規則正しい生活を心がける
緊張型頭痛は寝不足や運動不足が症状をひどくすることもあります。
規則正しく食事を取り、適度な運動を心がけましょう。
ストレスを抱えこまないことも大切です。
片頭痛の場合
片頭痛には、次のような予防法があります。
●正しい生活習慣を心がける
片頭痛は寝不足が影響していることもあります。
生活リズムを整え、十分な睡眠を取るようにしましょう。
●食事に気をつかう
柑橘類やアルコール類で頭痛になった方は、原因となった食品を避けるようにしましょう。
また、片頭痛の予防にはマグネシウムやビタミンB2がおすすめだといわれています。
海藻類や大豆食品、サプリメントなどで補いましょう。
●大きな音で音楽を聴かない
片頭痛は騒音がきっかけとなる場合があります。
音楽を聴くときは音量を上げすぎないようにしましょう。
●ストレスを溜めない
ストレスが溜まりすぎていると痛みを感じやすくなるといわれています。
運動や趣味の時間をつくり、ストレスを発散させましょう。
群発性頭痛の場合
群発性頭痛には、次のような予防法があります。
●正しい生活習慣を心がける
群発性頭痛は生活習慣との関係があるのではないかと考えられています。
日ごろから規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
●禁煙・禁酒する
喫煙や飲酒が発作をひどくする場合もあります。
喫煙・禁酒に努めましょう。
川崎中央はりきゅう院の
【頭痛】アプローチ方法
当院での「頭痛」は筋緊張型頭痛、片頭痛の患者様が多く、それぞれの原因は異なると考えております。
●緊張型頭痛へのアプローチ
筋緊張型頭痛に対しては頚部から肩甲骨周囲の筋緊張の緩和が頭痛の軽減につながると考えます。
筋肉の血液循環を改善させるために、頚肩部や背部、頭部や顔など身体の状態に合わせて身体の状態に合わせてはりきゅう施術や低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。
西井式医療マッサージで丹念に頚部や肩関節周囲の筋緊張や拘縮を改善させながら、姿勢を整えていき筋緊張型頭痛の症状改善を目指します。
●片頭痛へのアプローチ
片頭痛は頭部への血液量の増加、自律神経の乱れ、女性ホルモンのバランスの崩れが症状悪化の要因になります。
特に自律神経やホルモンバランスの乱れの改善には、身体の状態に合わせてはりきゅう施術や低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、頭部やお腹周り、手足にある当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。
西井式医療マッサージで丹念に肩関節周囲や手足の筋緊張や拘縮を改善させながら、片頭痛の症状改善を目指します。
※頚部のマッサージ施術を行うことで、片頭痛の症状が悪化することがありますのでマッサージの強さは調節させていただきます。
筋緊張型頭痛、片頭痛でアプローチの仕方が変わります。
基本頚や肩、背中の筋肉や筋膜の滑走性が悪いポイントに対しての施術や、頭痛を改善させるツボ、自律神経を整える施術やストレスを緩和させて筋緊張を和らげる施術など、当院では何通りものアプローチ方法があります。
詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜、関節へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
著者 Writer
- ニシイ サトシ
西井 聡 - 所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型 :O型
出身 :神奈川県川崎市川崎区
趣味 :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。
施術メニュー
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鍼灸
(はりきゅう)
中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。
マッサージ
初代院長/西井七郎老師(平成4年黄綬褒章拝領)が考案した西井式医療マッサージは二代目院長/西井一馬老師によって改良が加えられ現在のマッサージの基礎となりました。
保険鍼灸(はりきゅう)
・マッサージ
保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。
訪問マッサージ
寝たきりや、医療機関に自力で通院できないなどの症状があり、保険医療機関の医師の同意書が発行された場合、健康保険適用で医療マッサージを受けることができます。 身体障害者手帳1〜2級または生保の患者様は負担はありません。
交通事故施術
当院は自賠責保険、損害保険適応しております。
交通事故による怪我や後遺症の施術、悩みなどご相談にのります。お気軽にお電話ください。
むちうちや打撲、骨折の術後後遺症、手足のしびれなどの症状のある方に、はりきゅう施術、マッサージ施術、運動療法などひとり一人に合わせた施術を心がけております。
小児鍼
小児の施術はローラー鍼を用います。ローラー鍼とは、名前に「鍼」とついていますが、皮膚に刺入しない鍼です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。
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