股関節の痛みにはどんな病気が
考えられるのでしょうか
「歩くと股関節が痛くなる」といったトラブルを抱えていませんか。
股関節は骨盤と下肢をつなぐ重要な関節です。
トラブルが生じると、歩けなくなってしまうこともあります。
股関節の痛みは、とくに中高年の女性に多いお悩みのひとつです。
原因は、筋肉や骨の異常、鼡径(そけい)ヘルニアや変形性股関節症といった病気などさまざまなものが考えられます。
そのなかのひとつである変形性股関節症は進行性の病気であるため、股関節に違和感を覚え始めたら早めに対処することが大切です。
痛みを放置してしまうと、ますますひどくなり日常生活に支障をきたすおそれもあります。
こちらの記事では、股関節の痛みの原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
股関節の痛みに困っていませんか
股関節は、歩いたり走ったりするときに必要な関節です。
気づかないうちにダメージが蓄積されているケースも多く、ひとたび痛み出すと次のようなトラブルに悩まされてしまうかもしれません。
- 歩いていると股関節の痛みが気になる
- 股関節のあたりに詰まったような不快感を覚える
- ベッドで休んでいても股関節が痛くなる
- 股関節だけでなく、おしりや足まで痛みが広がる
- 股関節の違和感が徐々に強まっている
- 痛みが気になり思いっきり走れない
股関節の痛みには
さまざまな原因が潜んでいます
股関節の痛みの原因
股関節の痛みの原因として、筋肉や骨の異常、病気の影響などが考えられます。
●筋肉の異常
次のような筋肉の異常が股関節に痛みをもたらすこともあります。
・股関節の筋緊張・筋力低下
股関節は、大腿直筋や恥骨筋、腸腰筋、中臀筋、小臀筋といった非常に多くの筋肉によって支えられています。
これらの筋肉が酷使されたり衰えたりすると、股関節を動かしたときに痛みが出ることがあります。
・体幹を支える筋力低下によるバランス障害
体幹は腹筋や背筋、脊柱起立筋といった筋肉によって支えられています。
運動不足で筋力が低下するとその分の負担が股関節に加わるようになり、痛みが出やすくなります。
●骨の異常
股関節の痛みは、次のような骨の異常が関係していることもあります。
・臼蓋(きゅうがい)形成不全
「臼蓋」は、骨盤側にあるへこんだ部分で、太ももの骨がはまりこむようになっています。
臼蓋形成不全が起こると股関節が正しく機能しないため、痛みが出やすくなります。
・先天性の骨形成異常
生まれつき股関節の骨が正しく発育していないと、その後遺症として股関節に痛みが出ることもあります。
●病気の影響
股関節の痛みは、次のような病気の影響によって生じることがあります。
・大腿神経絞扼(こうやく)障害
大腿神経絞扼障害とは、大腿神経が圧迫されている状態のことです。
股関節まわりに痛みを感じることもあります。
・鼡径(そけい)ヘルニア
鼡径ヘルニアとは、腸の一部が皮ふの下に飛び出す病気です。
鼡径は太ももの付け根あたりにあり、周囲にはさまざまな神経が通っています。
そのため、鼡径ヘルニアになると股関節に痛みが出やすくなります。
・腰の病気による神経障害
腰椎椎間板ヘルニアや椎間関節症などを発症すると腰の神経が障害されることがあり、股関節が痛むケースもあります。
・グロンインペイン症候群
グロンインペイン症候群は、鼡径部まわりに生じる痛みの総称です。
原因としては、恥骨結合炎や大腿内転筋付着部炎などが考えられます。
・変形性股関節症
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで骨が傷んでしまう病気です。
症状が進行すると、骨棘(こつきょく)というトゲ状の組織が形成され股関節に痛みをもたらします。
股関節の痛みの特徴
股関節の痛みには、次のような特徴があります。
●女性に多い
日本人の女性は股関節形成不全が多い傾向にあるといわれています。
そのため、股関節形成不全による影響から変形性膝関節症を発症し、股関節の痛みを訴える女性の方が多くいます。
女性ホルモンが減少すると骨がもろくなる傾向にあります。
その結果、大腿骨で骨折が生じ股関節で痛みを感じるケースもあります。
●歩いたときに痛みが出る
歩いたときに、股関節の付け根や外側に痛みが出ることがあります。
立っているときは上半身から加わる重みのみのため、あまり股関節に負担がかかりません。
しかし、歩いているときは地面からの衝撃も股関節に伝わるため、痛みが出やすくなります。
●股関節が開かない
臼蓋形成不全といった骨形成異常があると、骨盤に太ももの骨が収まりにくくなります。
正しい位置から関節がずれている状態のため、股関節が開きにくくなることがあります。
また、股関節の筋緊張や筋力低下によって、股関節が動かしにくくなるケースも考えられます。
「パトリックテスト」とよばれる検査で仰向けの状態で股関節を曲げたり外側に回したりする動作を行うと、関節痛が誘発されることがあります。
●詰まるような感覚を覚える
股関節に痛みがあると、股関節を動かしたときに詰まっているような不快な感覚を覚えることもあります。
この違和感は股関節まわりの筋肉の張りや血行不良が関係していると考えられます。
●股関節まわりの筋力が低下する
股関節の痛みを気にしてしばらくの間運動を控えていると、股関節まわりの筋力が低下することがあります。
●じっとしていても痛みが出る場合もある
股関節の痛みは動いたときに多いですが、症状が進行するとじっとしていたり寝ていたりしていても痛みが出ることもあります。
●ひどくなると坐骨神経痛が生じる
坐骨神経痛とはおしりから足にかけてみられるしびれや痛みのことです。
坐骨神経の圧迫が原因となります。
股関節の痛みを放置していると、張った筋肉によって坐骨神経が圧迫されるようになり坐骨神経痛をともなうことがあります。
股関節の痛みを取り除きましょう
股関節の痛みの対処法
股関節の痛みがひどくなる前に、次のような対処法を試してみましょう。
●洋式の生活スタイルに変える
正座したり和式トイレをつかったりするときの姿勢は、股関節に大きな負担をかけます。
股関節の痛みを感じるときは、椅子に座ったり洋式トイレをつかったりして、股関節への負担が少ない洋式の生活スタイルを中心にしましょう。
●適度に股関節まわりの筋肉を動かす
股関節まわりの筋肉が衰えてしまうと、ますます股関節の痛みが強まります。
強い痛みがないときは、適度に股関節まわりの筋肉を動かしましょう。
股関節の痛みが心配な方は、水中ウォーキングがおすすめです。
浮力の助けを借りられるため、股関節への負担を減らしながら筋肉を動かせます。
●股関節を温める
股関節を温めることで、痛みやこわばりが一時的に和らぐことがあります。
また、股関節を温めると筋肉や腱の温度も上がるため、可動域が広がることも期待できます。
股関節まわりの筋肉は、太ももの大腿四頭筋やおしりの中臀筋、小臀筋など広範囲に及びます。
さまざまな筋肉にはたらきかけられるように、股関節だけを温めるのではなく湯船に浸かって全身を温めましょう。
●ストレッチで関節の柔軟性を高める
股関節が硬くなると、間違った歩き方のくせがつき股関節に痛みが出やすくなります。
普段からストレッチで股関節の柔軟性を高めておきましょう。
しかし、痛みを感じるほど強くおこなうことはかえって股関節にダメージを与えてしまうことがあります。
ストレッチは深呼吸しながら、痛みの出ない範囲でゆっくりと行いましょう。
●おしりのマッサージを行う
おしりの筋肉の張りが股関節の痛みを強めることもあります。
そのため、おしりのマッサージで筋肉をほぐしておくことが大切です。
テニスボールやストレッチポールなどを活用すると、ほどよい刺激でおしりをマッサージできます。
朝起きたときやお風呂上がり、寝る前などの習慣にしましょう。
股関節の痛みの予防法
股関節の痛みで困らないためにも、次のような予防法を心がけましょう。
●太ももやおしりのストレッチをする
股関節の痛みを予防するためには、太ももやおしりの筋肉の柔軟性が大切です。
太ももを高く上げてみたり、股関節を外側にひねってみたりするようなストレッチを毎日の習慣にしましょう。
柔軟性に自信がない方は、筋肉が温まっているお風呂上がりだと普段よりもスムーズに行えます。
●お風呂で身体を温める
湯船に浸かると全身が温まるため、筋肉の緊張がほぐれやすくなる効果も期待されます。
股関節をよく動かした日は、湯船に浸かりしっかりと筋肉をほぐしましょう。
38度〜40度ほどの少しぬるめのお湯だと、身体への負担が少なくなります。
10~15分ほどじっくり浸かり、全身をまんべんなく温めましょう。
15分以上の時間は皮膚乾燥の原因やのぼせなどの原因になる可能性があります。
しかし、関節が腫れているときに入浴すると、かえって腫れがひどくなるおそれがあります。
股関節に異常がないことを確認したうえで、入浴するようにしましょう。
●股関節まわりの筋肉を鍛える
股関節まわりの筋肉が衰えると、股関節の痛みが出現しやすくなります。
日ごろから筋力トレーニングによって、股関節まわりの筋肉を強化しておきましょう。
寝た状態で行えるワンレッグレイズがおすすめです。
・ワンレッグレイズ
①左右の足をピンと伸ばした状態で仰向けに寝転び、手を横に広げて床につけます。
②どちらか片方の足を少し浮かせます。
③浮かせた足の膝は伸ばしたまま、ゆっくりと天井のほうに足を上げていきましょう。
④限界まで上げたら、ゆっくりと元の状態に戻します。
⑤この一連の動作を反対側も同様に繰り返しましょう。
●体重をコントロールする
体重が重いと股関節にかかる負担が大きくなります。
股関節の痛みを防ぐためには、体重をコントロールすることも大切です。
食べすぎには気をつけ、バランスのよい食事と適度な運動で適正体重を保つようにしましょう。
川崎中央はりきゅう院の
【股関節の痛み】アプローチ方法
「股関節の痛み」は、
①先天性股関節脱臼や先天性の臼蓋形成不全、大腿骨頭頚部の骨形成異常によるもの
②大腿直筋や短内転筋、恥骨筋、腸腰筋などの筋緊張、股関節骨頭求心位を保持する筋力低下(中臀筋、小臀筋、外閉鎖筋など)
③大腿神経(伏在神経)絞扼障害や腰椎椎間板ヘルニアや椎間関節症による神経症状
④変形性股関節症による関節拘縮によるもの
などが原因に考えられます。
単に股関節の痛みといいましても、他にたくさん原因となるものがあります。
当院では痛みを出している組織を精査するために、理学検査、触診、筋力差、可動域などみさせていただきます。
また身体の状態に合わせてはりきゅう施術や低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、股関節の痛み改善のための当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。
西井式医療マッサージで丹念に股関節周囲の筋緊張や関節拘縮を改善させながら、股関節の動きや痛みなどの症状改善を目指します。
基本股関節周囲の痛みの原因は大腿直筋、腸腰筋、小臀筋の滑走性が悪いポイントに対しての施術や、関節拘縮の強さやどこまで動くかによって何通りものアプローチ方法があります。
詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜、関節へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
必要に応じて股関節周囲の筋力を鍛える筋トレやストレッチを指導いたします。
著者 Writer
- ニシイ サトシ
西井 聡 - 所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型 :O型
出身 :神奈川県川崎市川崎区
趣味 :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。
施術メニュー
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鍼灸
(はりきゅう)
中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。
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初代院長/西井七郎老師(平成4年黄綬褒章拝領)が考案した西井式医療マッサージは二代目院長/西井一馬老師によって改良が加えられ現在のマッサージの基礎となりました。
保険鍼灸(はりきゅう)
・マッサージ
保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。
訪問マッサージ
寝たきりや、医療機関に自力で通院できないなどの症状があり、保険医療機関の医師の同意書が発行された場合、健康保険適用で医療マッサージを受けることができます。 身体障害者手帳1〜2級または生保の患者様は負担はありません。
交通事故施術
当院は自賠責保険、損害保険適応しております。
交通事故による怪我や後遺症の施術、悩みなどご相談にのります。お気軽にお電話ください。
むちうちや打撲、骨折の術後後遺症、手足のしびれなどの症状のある方に、はりきゅう施術、マッサージ施術、運動療法などひとり一人に合わせた施術を心がけております。
小児鍼
小児の施術はローラー鍼を用います。ローラー鍼とは、名前に「鍼」とついていますが、皮膚に刺入しない鍼です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。
当院のご紹介
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