夜泣き・疳の虫の正体とは
なんなのでしょうか
お子様が毎日のように激しく泣き叫ぶと、保護者の方も心身ともに疲れてしまうのではないでしょうか。
このような夜泣き・疳の虫(かんのむし)といった症状は、お子様の心身の不調が関係している可能性があります。
「疳の虫」とは、古くからのいい伝えに由来している言葉です。
かんしゃくや不機嫌といった症状のことを指し、これらはおなかのなかにいる虫が悪さをしているためだといわれていました。
現代医学において、疳の虫は、心身のバランスの乱れや生活リズムの乱れによって生じるといわれています。
また、東洋医学的な観点からは、「肝」のはたらきが悪くなっているためだと考えられています。
こちらでは、夜泣き・疳の虫の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
夜泣き・疳の虫がひどく
困っていませんか
毎日のようにお子様の機嫌が悪いと、なにか身体に問題があるのではと心配になるのではないでしょうか。
気がかりな夜泣き・疳の虫の症状は、お子様の不調のサインかもしれません。
- 夜になるとひどく泣き出し、なかなか泣き止まない
- キーキーと甲高い声を上げて暴れる
- 顔色が青白く、元気がなさそうにみえる
- 怒り出すと床を転げまわって手をつけられなくなる
- 友達とけんかしたときにすぐ手が出てしまう
- 昼間に不機嫌で眠たそうにしている
夜泣き・疳の虫は
不調のサインかもしれません
夜泣き・疳の虫のおもな原因
夜泣き・疳の虫のおもな原因は、次のとおりです。
●心身のバランスの乱れ
お子様の心身は成長過程にあります。
大人からしたらなんでもないようなことでも、お子様にとっては大きなストレスとなります。
そのため、お子様は日々の生活のなかで、心と身体がアンバランスになることも珍しくありません。
夜泣き・疳の虫は、心身のバランスの乱れを訴えるサインとして現れることもあります。
●生活リズムの乱れ
生活リズムが乱れていると、疲れが十分に取れず身体の調子が整いにくくなります。
ちょっとした刺激に対しても身体が過剰に反応したり、疲れやすくなったりして、夜泣き・疳の虫が起こりやすくなります。
●睡眠サイクルの乱れ
不規則な生活などで睡眠サイクルが乱れていると、昼間に眠気を感じてイライラしたり、夜に自然な眠気が訪れず、夜泣き・疳の虫を起こしたりします。
●食生活の乱れ
食生活が乱れていると、エネルギーが足りずにイライラしたり、おなかがすいてかんしゃくを起こしたりしやすくなります。
また、お肉やおかしばかりを食べていると胃の調子が悪くなり、それが原因となって疳の虫を起こすこともあります。
とくに、寝る直前に食べ物を摂取してしまうと布団に入ってからも胃が活動しているため、不快感を覚え、夜泣きが起こりやすくなります。
●昼間の刺激の多さやストレス
お子様は、昼間にたくさんの刺激を受け、気づかぬうちにさまざまなストレスを身体が感じ取っていることもあります。
とくに、小さなお子様は自分の気持ちをうまく表現できず、自分の思いどおりにいかなかったときにストレスを感じ、イライラを溜めこんでいることも珍しくありません。
そのような状態がつづくと、夜泣き・疳の虫が起こりやすくなります。
●「肝」の不調
東洋医学において、「肝」は気の流れを通じて感情や自律神経系の調節をするはたらきがあります。
「肝」を痛めていると、感情のコントロールがむずかしくなり、イライラやかんしゃくを起こしやすくなります。
夜泣き・疳の虫の特徴
夜泣き・疳の虫には、次のような特徴があります。
●かんしゃく(癇癪)を起こしやすい
かんしゃくとは、激しい感情の爆発のことです。
赤ちゃんのころから起こることもあり、手足をバタバタさせたり、床を転がったりして手をつけられなくなります。
●不機嫌になる
お子様は日々たくさんのストレスにさらされており、自分の思いどおりにならないことが出てくると、不機嫌になりやすくなります。
●すぐに苛立つ
小さなお子様は、自分中心の生活が当たり前で、思いどおりにいかないことになれていません。
そのため、すぐに苛立ってしまいます。
●必要以上に泣く
夜泣きや疳の虫がひどいお子様は、必要以上に泣いてしまうことが特徴です。
自分でも感情のコントロールができず、気持ちの切り替えがむずかしいためだと考えられます。
●夜になるとひどく泣く
お子様は睡眠サイクルが未熟で眠りが浅いため、目が覚めやすいといわれています。
目が覚めたときに真っ暗で保護者の姿がみえないと不安になってしまい、ひどく泣くと考えられます。
●キーキーと甲高い声を上げる
夜泣き・疳の虫が起きているとき、お子様がキーキーと甲高い声を上げることがあります。
原因ははっきりとしていませんが、言葉でうまく表現できないもどかしさが関係していると考えられています。
●人を叩くなど乱暴な行動が目立つ
夜泣き・疳の虫が起こりやすいお子様は、感情のコントロールがうまくできず、怒りの感情に身を任せて、人を叩いたりものを投げたり、噛みついたりといった乱暴な行動が目立つことがあります。
●顔色が青白い
夜泣き・疳の虫の原因にもなる「肝」のはたらきが悪くなっている場合、血色が悪く、お子様の顔色が青白くなっていることがあります。
●生後6か月ごろから症状が起こりはじめる
夜泣き・疳の虫といった症状は、生後6か月ごろから突然起こりだすこともあります。
夜間に突然泣き出し、ミルクを与えたりオムツを変えたりしてもなかなか泣き止んでくれません。
お子様の生活リズムを整えましょう
夜泣き・疳の虫の対処法
お子様の夜泣き・疳の虫で困っているときは、次のような対処法を試してみましょう。
●規則正しい生活を心がける
夜泣き・疳の虫は、自律神経のアンバランスさが原因のひとつだといわれています。
自律神経を整えるためには、規則正しい生活を送ることが大切です。
現代人は、夜も明るいところで過ごすため、身体が朝なのか夜なのかわからずに混乱しやすくなっています。
朝起きたらカーテンを開けて、朝日を十分に浴びましょう。
そして、夜になったら照明を少し落とし、身体に「夜」であることを自覚させ自然な眠気を誘いましょう。
●お子様が落ち着くような声かけを行う
疳の虫で騒いでいるときに、保護者が強い口調で叱りつけるとさらに興奮してしまいます。
お子様が疳の虫になっているときは、抱っこしてあげたり、優しく声をかけたりして、気持ちを落ち着かせるようにしましょう。
●ごはんやおやつなどを与える
小さなお子様は、まだ自分の気持ちを言葉でうまく表現できません。
泣くことで、空腹を知らせている場合もあります。
ごはんやおやつ、ミルクなどを与えてみて様子をみましょう。
●小児鍼を受ける
小児鍼とは、凸凹した特殊なローラーをつかって行う刺さない鍼施術です。
小児鍼で背中や手先にあるツボを刺激することで、一時的に夜泣き・疳の虫が落ち着くことがあります。
●光や音などの刺激を和らげる
近年は、夜泣き・疳の虫などの症状は、感受性が強い気質であるHSP(Highly sensitive person)との関連があることがわかっています。
人一倍敏感なお子様は、HSC(Highly sensitive child)とよばれることもあります。
HSCの場合、感覚神経のはたらきが過敏であるため、多くの方が気にならないような光や音の刺激にも強く反応したり、動揺したりして、夜泣き・疳の虫が起こりやすいと考えられています。
感覚が過敏なお子様に対しては、服の締めつけを和らげたり、光や音などの刺激を和らげたりする工夫を行いましょう。
夜泣き・疳の虫の予防法
夜泣き・疳の虫がひどくならないよう、日常生活では次のような予防法を取り入れましょう。
●生活リズムをつくる
お子様はまだ生活リズムが整っていないため、保護者が意識して生活リズムをつくることが大切です。
朝は6時〜8時に起き、夜は午後9時ごろまでに寝るようにしましょう。
お昼寝のしすぎは、夜眠れない原因になるため、午後5時くらいまでには切り上げましょう。
●寝る前に気分を高揚させない
寝る前にテレビをみたり、おもちゃで遊んだりしていると、心身が興奮したままの状態となるため、眠れずに夜泣き・疳の虫を起こしてしまいます。
寝る前にお子様が興奮状態になるような活発な遊びは控えましょう。
ひらがなの練習やパズルなど頭をつかう静かな遊びがおすすめです。
●昼夜のメリハリをつける
夜泣き・疳の虫を防ぐためには、昼夜のメリハリをしっかりつけることが大切です。
昼間は寝室でダラダラと過ごすのではなく、お出かけしたり身体を動かして遊んだりして、しっかりと体力をつかわせましょう。
また、寝室でおもちゃを広げて遊んでしまうと、寝る場所であるという意識が薄れ、ベッドに入っても「まだ遊びたい」という気持ちが生じやすくなります。
昼間は寝室にお子様を入れないようにし、夜寝るときもおもちゃを持ちこまないようにしましょう。
●抱っこやおんぶをして歩く
お子様の機嫌が悪いときは、積極的に抱っこやおんぶをして歩き、スキンシップをとるようにしましょう。
保護者の方のぬくもりを肌で感じとることができ、気持ちが落ち着きやすくなります。
●毎日同じ時間に入眠儀式を行う
入眠儀式を行うことで、自然な眠気が訪れ、夜泣きが起こりにくくなります。
入眠儀式は、毎日同じ時間に決まったことを決まった順番で行うことがポイントです。
部屋の明かりを暗くしてお子様が眠りやすくなる環境を整え、本を読んだり、背中をトントンしたり、一日のできごとを振り返ったりしましょう。
川崎中央はりきゅう院の
【夜泣き・疳の虫】アプローチ方法
「夜泣き・疳の虫」は
①心身のバランスの崩れ、生活環境(生活リズムの乱れ、食生活の乱れ)
②昼間の刺激やストレスや睡眠サイクルの狂い
など原因であると考えております。
子どもは自分のことを言葉で表現したりすることが苦手ということもあり、子どもによってはイライラして癇癪を起こしてしまいます。
当院では、身体の状態に合わせてはりきゅう施術を行っていきます。
基本はローラー鍼を使用したはり施術を中心に行います。
ローラー鍼は名前に「鍼」とついていますが、皮膚にハリを刺さない治療器具です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激します。
ローラー鍼で手足や背中などを優しく数回転がしていき、皮膚が薄くピンク色になったら違う部位を刺激します。
症状によって、経絡(気の流れ)に沿って刺激していきます。
必要に応じて、西井式医療マッサージで丹念に頚肩部や上肢の筋緊張を改善させながら、「夜泣き・疳の虫」症状の改善を目指します。
基本は手足や背中などにある経絡に沿ったをはりきゅう施術を中心に、自律神経を整える施術や全身の血流を改善させる施術など、症状に合わせて当院では何通りのアプローチ方法があります。
詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋肉、筋膜や自律神経へのアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
著者 Writer
- ニシイ サトシ
西井 聡 - 所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型 :O型
出身 :神奈川県川崎市川崎区
趣味 :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。
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鍼灸
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中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。
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初代院長/西井七郎老師(平成4年黄綬褒章拝領)が考案した西井式医療マッサージは二代目院長/西井一馬老師によって改良が加えられ現在のマッサージの基礎となりました。
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・マッサージ
保険ではりきゅう施術を受けるためには、保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
このほか、はりきゅう施術の場合適応疾患が「腰痛症」「頚腕症候群」「神経痛」「頚椎捻挫後遺症」「五十肩」「リウマチ」に限定されます。
保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。
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寝たきりや、医療機関に自力で通院できないなどの症状があり、保険医療機関の医師の同意書が発行された場合、健康保険適用で医療マッサージを受けることができます。 身体障害者手帳1〜2級または生保の患者様は負担はありません。
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当院は自賠責保険、損害保険適応しております。
交通事故による怪我や後遺症の施術、悩みなどご相談にのります。お気軽にお電話ください。
むちうちや打撲、骨折の術後後遺症、手足のしびれなどの症状のある方に、はりきゅう施術、マッサージ施術、運動療法などひとり一人に合わせた施術を心がけております。
小児鍼
小児の施術はローラー鍼を用います。ローラー鍼とは、名前に「鍼」とついていますが、皮膚に刺入しない鍼です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。
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