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バセドウ病

バセドウ病は
心身にさまざまな影響を及ぼします

動悸や息切れ、倦怠感など、ちょっとした不調によって日常生活に支障が出ていませんか。
このような症状は、女性に多い更年期障害の特徴でもあります。

しかし、自己免疫に異常が生じるバセドウ病にもあてはまる症状です。

バセドウ病とは、自己免疫の異常によって甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気のことを指します。
若年層から中年層の女性に多く、遺伝的な要因のほか、ストレス妊娠・出産による体内環境の変化などが関係しているといわれています。

甲状腺ホルモンは全身に作用するため、バセドウ病による症状はさまざまです。
女性の場合は、生理周期が乱れたり、経血量が少なくなることもあります。

こちらでは、バセドウ病の原因や症状、対処法・再発の予防法について詳しくご紹介します。

目次

バセドウ病による不調に
悩まされていませんか

甲状腺ホルモンは血液を通じて全身のさまざまな器官に作用します。
そのため、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病になってしまうと、次のような幅広い症状に悩まされる可能性があります。

  • 少し運動しただけでもバテてしまう
  • もう何か月も生理が来ていない
  • のどが以前よりも太くなった
  • しっかり食べているのに体重が落ちていく
  • イライラをご自身でコントロールできない
  • 心臓がバクバクしてよく脈が飛ぶ

バセドウ病は
若年の女性に多い病気です

バセドウ病の原因

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンに異常が起こる病気です。

 

●バセドウ病のメカニズム

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰につくられる状態です。
おもに、身体を守る免疫システムに異常が生じることが原因となります。

本来、免疫はウイルスや細菌といった外敵に対して抗体をつくって対抗しています。
しかし、ごくまれに自分自身の正常な細胞を攻撃する異常な自己抗体がつくられてしまうことがあります。

バセドウ病は自己免疫疾患・免疫異常のひとつであり、異常な自己抗体によって甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に出てしまう病気です。

 

●甲状腺ホルモンの役割

甲状腺はのど仏の下あたりにある臓器です。
大きさは5cm前後ほどで、羽を広げたチョウのような形をしています。

甲状腺ホルモンはその名のとおり、この甲状腺からつくられるホルモンです。
脳の下垂体という部分から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって量が調整されています。

生成された甲状腺ホルモンは、血液に流れ出し、身体の代謝や成長などを調節しています。
たとえば、心拍数や体温のコントロール自律神経の調節などです。
脳のはたらきを維持するためにも大切なホルモンです。

 

●バセドウ病のリスクを高める要因

次のような要因にあてはまる方は、バセドウ病を発症する可能性があります。

・遺伝

バセドウ病を発症する方のなかには、家族内に同じ病気を持っている方がいることも珍しくありません。
メカニズムは明らかになっていませんが、遺伝による影響もあると考えられています。

・ストレス

ストレスがバセドウ病と関係しているともいわれています。
一度完治した場合でも、ストレスによって再発・悪化することがあります。

・体内環境の変化

バセドウ病は男性よりも女性に多くみられます。
原因ははっきりとわかりませんが、妊娠・出産後に発症することもあり、大きく体内環境が変化することも関係しているといわれています。

バセドウ病の症状

バセドウ病には、次にあげるような特徴があります。

●男性よりも女性にリスクがある

バセドウ病は、男性よりも女性の患者様が多いことが特徴です。
理由ははっきりとしていませんが、バセドウ病にかぎらず、甲状腺の病気や自己免疫疾患は女性に多い傾向にあります。

 

●若年層から中年層に多い

バセドウ病は、若年層から中年層にかけて多くみられます。
この年代層は、就職や結婚、妊娠、出産といった大きなライフイベントが重なりやすく、ストレスや体内環境の変化によってバセドウ病を発症しやすくなっているのではないかと考えられています。

 

●首が腫れる

バセドウ病の多くは、甲状腺の腫れをともないます。
甲状腺全体が腫れる「びまん性甲状腺腫」という腫れ方をします。
しかし、この症状には個人差があり、まったく腫れていない方や左右で腫れ方が異なる方もいます。

 

●月経に異常がみられる

甲状腺ホルモンは、女性の卵胞の成長にも関係しています。
バセドウ病によって甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態がつづくと、卵胞の成長スピードが早まり、生理の周期が短くなることがあります。

逆に、症状が進行したり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで体重が急激に減少すると、卵巣の機能が低下し、生理が数か月に1度しか訪れなくなるケースもあります。

さらに、甲状腺ホルモンは、出血を止める機能の調整をしています。
バセドウ病になると、生理が来ても出血が止まりやすくなり、経血の量も少なくなります。

 

●更年期障害と似ている

バセドウ病のおもな症状は、次のとおりです。
・動悸や息切れ
・手の震え
・多汗
・倦怠感
・体重減少・増加
・眼球突出
・イライラ
・頻脈
・皮膚の炎症
動悸や息切れといった症状は、更年期障害とよく似ています。
これは、どちらも自律神経に影響を及ぼすためだと考えられます。

 

●個人差が大きい

バセドウ病は幅広い症状がみられますが、その現れ方には個人差が大きく、年齢によって異なる症状が出る場合もあります。

たとえば、甲状腺の腫れは若年者に多いものの、高齢者ではあまりみられません。
また、若年者は食欲が増して太りやすくなるのに対し、高齢者は体重が減少しやすくなります。

再発予防に努め、
日々を元気に過ごしましょう

バセドウ病の対処法

バセドウ病は、医療機関に通って適切な対処をすることが大切です。
日常生活では、症状の悪化を防ぐために次のようなことに取り組みましょう。

 

●激しい運動は行わない

甲状腺ホルモンが高い時期は、激しい運動を行うと心臓に負担がかかり、症状が悪化してしまうこともあります。

スポーツはもちろん、日常生活で走ったり、階段の昇り降りをしたりすることもできるだけ避けましょう。
心臓に負担のかかりにくいウォーキングなどの軽い運動がおすすめです。

 

●過度な飲酒を避ける

アルコールが甲状腺のはたらきに直接的な影響を与える可能性は低いといわれています。
しかし、バセドウ病はアルコールを代謝する肝臓に影響を及ぼす場合もあるため、過剰な飲酒は控えるようにしましょう。

 

●規則正しい生活をする

甲状腺ホルモンのはたらきが元に戻るまでは、規則正しい生活を送りましょう。
不規則な生活をつづけていると、身体にストレスが溜まり、症状が悪化するおそれがあります。

 

●過労を防ぐ

過労も心身にストレスを与えるため、できるだけ避けましょう。
身体を動かす活動をしている方は、できるだけ負担が軽くなるように調節しましょう。

また、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、眼精疲労を感じやすくなります。
パソコンをつかうデスクワーカーの方は、普段以上にこまめに休憩を挟むことを心がけましょう。

 

●禁煙する

喫煙している方は、バセドウ病が改善しにくいといわれています。
根本的な回復を望む場合は、禁煙にチャレンジしましょう。

 

●強い香辛料を避ける

唐辛子をはじめとする刺激が強い香辛料は代謝を高めるため、バセドウ病の症状が強くなることがあります。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている間は、刺激物を避けるようにしましょう。

 

●たんぱく質を摂取する

バセドウ病になると、代謝が活発になるため、たんぱく質が不足しやすくなります。
ごはんパンといった炭水化物の多い食品だけでなく、大豆食品といったたんぱく質の多い食品もしっかり摂取するようにしましょう。

バセドウ病の再発予防法

バセドウ病は再発する可能性もある病気です。
ふたたびバセドウ病にならないよう、日常生活で次のような点に気をつけましょう。

 

●ストレスを発散する

はっきりとした因果関係は明らかになっていませんが、ストレスがバセドウ病のリスクを高めるという説もあります。
しかし、社会生活を送るうえで、ストレスは避けられないものです。
こまめにストレッチをしたり、趣味に没頭したりするなどして、ストレスを溜めこみすぎないように工夫しましょう。

 

●規則正しい生活を送る

バセドウ病を発症している間は、過剰な甲状腺ホルモンによって気分が上がるため、夜になっても眠らずに過ごしてしまうことがあります。
その習慣がつづいていると、甲状腺ホルモンの分泌が落ち着いたあとでも、不規則な生活のままになるケースがあります。
生活のリズムが乱れていると身体にストレスがかかり、再発のリスクが高まるためできるだけ規則正しい生活に戻すようにしましょう。

食事は1日3食決まった時間に摂ることが大切です。
とくに、朝食が重要です。
一日をスタートしたときに、血糖値を早めに上げておくことで生活リズムがつくりやすくなります。

 

●疲労を溜めない

疲労を溜めすぎると、再発のリスクが高まります。
仕事や家事、育児を頑張っている方は、こまめに休憩を取ることが大切です。
息抜きの時間を設け、身体だけでなく心もリフレッシュさせましょう。

夜は十分な睡眠が大切です。
日づけが変わる前までに布団に入り、しっかりと身体を休ませましょう。

 

●禁煙する

タバコはバセドウ病の症状を悪化させるだけでなく、再発リスクを高めるといわれています。
バセドウ病を繰り返さないためにも禁煙を始めましょう。

 

●激しい運動をしない

バセドウ病の兆候が現れているときに激しい運動をしてしまうと、身体にさらに負担がかかってしまいます。
調子が悪いときは、無理をしないようにしましょう。

川崎中央はりきゅう院の
【バセドウ病】アプローチ方法

「バセドウ病」自己免疫疾患であり、身体の中で作られた異常な抗体によって甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に出てしまうことが原因と考えております。
また体質は遺伝することやストレスや妊娠、出産がきっかけになり、症状が出現することや女性に多い疾患であることはよく知られています。

頻脈、疲れやすい、眼球の突出、動悸、体重の減少、手指の震え、発汗などの症状があります。

当院では四診法や理学検査、バイタル測定などおこない、身体の状態に合わせてはりきゅう施術低周波治療を行っていきます。
はりきゅう施術においては、自律神経の機能を調整する「基本穴」を中心に施術をおこないます。
また背中やお腹や前胸部、手足に「肝」と「腎」を補う施術もおこないます。

西井式医療マッサージで丹念に腰背部や手足や肩関節周囲の筋緊張や拘縮を改善させながら、バセドウ病に付随する症状の改善を目指します。
症状の出方によって施術アプローチの仕方も変わります。
基本背中やお腹周り、手足にある当院施術の「基本穴」を中心に施術をおこないます。また、自律神経を整える施術やストレスを緩和させて筋緊張を和らげる施術など、当院では何通りものアプローチ方法があります。

詳しく検査を行い、患者様の症状の出方にあわせた筋筋膜や経絡的なアプローチや選穴など、オーダーメイドの施術をいたします。
 

 


著者 Writer

著者画像
ニシイ サトシ
西井 聡
所有資格 :はり師・きゅう師・按摩マッサージ指圧師
血液型  :O型
出身   :神奈川県川崎市川崎区
趣味   :ゴルフ
メッセージ:この度は川崎中央はりきゅう院のホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
当院は1949年に初代院長故西井七郎師が創設し、現在に引き継がれた信頼と実績のある東洋医学の総合治療院です。
鍼灸・マッサージを通し多くの方とのご縁を頂き、地元をはじめ遠方からも幅広い年齢層の方々にお越しいただいております。
患者様の自然治癒力を引き出し、内側から健康で元気な毎日を過ごせますようお手伝い出来ましたら幸いです。
一人ひとりのお身体にあわせたオーダーメイドの治療で今後も多くの患者様のお役に立てるよう研鑽し、日々精進して参ります。
お辛い症状でお悩みの方、どんな症状でもお一人で悩まずご相談下さい。

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中国鍼灸医学由来の「頭鍼診察法」をベースに西井式頭鍼療法を取り入れているのが特徴です。 脳血管障害後遺症や認知症の施術、腰痛や坐骨神経痛、関節痛、更年期障害、スポーツ障害、交通事故後遺症など幅広い症状に取り組んでいます。

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保険でマッサージ施術を受けるためにも保険医療機関で医師の発行する施術同意書が必要になります。
この場合、医師が同意する施術部位の詳細な記載が求められます。

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小児の施術はローラー鍼を用います。ローラー鍼とは、名前に「鍼」とついていますが、皮膚に刺入しない鍼です。
ゴツゴツとした凹凸が無数についていますが、先端は尖っておらず、優しく皮膚を刺激していきます。

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川崎中央はりきゅう院

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〒210-0001
神奈川県川崎市川崎区本町1-8-2
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